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特別名勝の三段峡渓谷入口に建つ、昭和31年開業の宿。日曜日の午後、およそ5年ぶりに日帰り入浴して来ました。木造で落ち着いた雰囲気のロビー。入浴料540円を女将さんに渡し、民芸調のかわいいスリッパに履き替えます。階段を下りて、板張りの狭い廊下を進み、男女別の大浴場へ。籠だけでなく、鍵付きロッカーも並ぶ脱衣場。さらに階段を下りた先に、二面ガラス張りの明るい浴室があります。両サイドに洗い場。中央には、転倒防止の金属製手摺が付いた、6人サイズのタイル張り石枠内湯。無色透明の単純弱放射能冷鉱泉(源泉名:三段峡温泉)が満ちています。ラドン含有量は16.1マッヘ。毎分13Lながら、自噴しているのだとか。源泉13.0℃を、40℃位に加温。循環濾過ありで、ほとんどわからない位の微塩素臭がします。PH7.2で、やや肌がスベスベする浴感。口に含むと、まろやかな味。ジェット水流が2本出ています。窓ガラス越しに、柴木川のせせらぎ。小魚が涼しげに泳ぐ姿を眺めつつ、貸切状態でまったりできました。時がゆっくりと流れる、山あいの静かな宿です。
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