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養老2年(718年)開業の粟津温泉の超老舗旅館。世界で最も歴史ある旅館としてギネスブックに登録されていた頃から(現在は、慶雲館にその座を奪われたが)、1度行ってみたいと思い、年末の日曜日に一泊二食付きで宿泊して来ました。まず、到着するとチェックイン前に、玄関から正面奥の畳の間で、中庭を望みながら、抹茶とお菓子のサービス。そこでチェックインを済ますと、仲居さんに部屋へ案内いただくのですが、敷地が意外と広くてビックリ!!この日は、秋の館2階の「花野」の間を用意いただきました。兼六園の成巽閣と同じ仕様の群青色の壁が、まず目を引きます。10畳次の間広縁付き、しかも2畳足らずの掘りごたつの間も付いていて、こんな部屋は初めて!!正直、2万円ちょっとの料金で、豪華過ぎです。窓からの景色も、まずまずだし。荷ほどきして、別棟1階の大浴場「豊明」へ。40人サイズの石造り内湯には、無色透明のナトリウム-硫酸塩・塩化物泉(法師1号源泉)が満ちています。湯温は、42℃位。PH7.4で、肌がツルツルする浴感。隣に、10人サイズの石造り内湯もあって、こちらは40℃位。アメニティはラコンサで統一されていて、独特のハーブの香りがします。続いて、外の露天風呂へ。10人サイズの石組み浴槽で、こちらも40℃位。屋根が無いので、雪や雨の日は辛いかな。景色は望めませんが、南米の奇神(縁結びと平和の神)の石像があって、ちょっと異様です。風呂上がり、大浴場の前のソファに座ってふと見上げると、水に浮かぶ能舞台。飲泉所があったり、九谷焼の絵付けをやっている処もあって、土産物を見てたりしたら、いつの間にか夕食の時間に。夕朝食とも、部屋でいただきます。お品書きはありませんが、彩り豊かな旬の食材が並び、お酒がすすんでしまいます。実はこの時、うっかりガラスの器を割ってしまったのですが、代金は請求されませんでした。高価なものではなかったのか?でもゴメンナサイ。翌朝も、胃に優しいメニューの朝食でした。24時間入浴できるお風呂と、こたつでほっこりしながら、いい年末を過ごせました。
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