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各地でその名を聞く二股ラジウム温泉。一度は行かねばならぬと思い、国道5号線から山に向かって約20分の雪道を運転して行ってきました。だいたい除雪されていたものの3月の始めで雪の降る夜に運転するには心細い道でした。外来入浴1000円。
山の中の秘湯、という雰囲気ではあります。docomoの携帯も圏外で周りには灯りが見えません。平日の夜だからか、ひっそりとしています。フロントから廊下と階段を下って浴室へ(途中に、温泉療養で病気がよくなった人たちのレポートなどが展示されています)。混浴ゾーンには各温度に設定された浴槽が並びます。全体的に温度はぬるめ。湯は茶褐色で、珍しく無機成分と思われる白色の膜が薄く浮いています。湯の花みたいなもので、触るとぱりぱりと崩れていきます。味はやや塩っぽいものの、まろやかな肌触りの湯です。pH 7.1、残留成分8.4g/kg。Na-Cl、硫酸塩と炭酸塩が中心です。
入浴しているのは、比較的高齢の方が多くて、全体的に暗めなせいか混浴ゾーンにも女性が普通に入っています。ぬるめの浴槽が多いので、話をしながら、もしくはただ湯につかりながら長い時間入っている人が多かったです。湯治目的の温泉としてはよい作りだと思います。ただ過剰なまでの温泉療法の宣伝や、石灰ドームの有名さにつられ期待を持って来ると、そこまでの感動はなく普通の温泉のように感じてしまいます。無名でこの温泉に出会った方が幸せだったでしょう。温泉力はあると思います。7人が参考にしています