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投稿日:2010年9月14日
北海道放浪17.「セセキ温泉」 (瀬石温泉(せせき温泉))
イーダちゃんさん [入浴日: 2010年8月16日 / 2時間以内]
55.0点
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2010年8月の16日の早朝---北海道旅のちょうど中盤---イーダちゃんは根室の「中村屋」さんを出て、納沙布岬にちょっと寄り、それから念願の知床半島へのんびりと向かっていきました。
天気は上々、というか願ってもない晴天です。
カツーンと抜けきった青い空。僕がいままで知らなかった、関東では決して見ることのできない、空気の澄んだ北海道ならではの、背骨に染みるような、とびっきりの青です。
R335沿いの海辺の景色の息がとまるような美しさったらなかったですねえ。
あ。イーダちゃんは羅臼の道の駅に到着する運転とちゅうで、なんとクジラを目撃しました。
「あら。なんだあれ? 岩、いや、ぐおーって出て沈んだから違う。魚? いや、それにしちゃあでかすぎるしなあ」
羅臼の道の駅で知人に花咲蟹を送りながら、あちこちの掲示板なんかを見てみたら、なんと、この日はすでにマッコウクジラの目撃情報が6件もあったというじゃないですか。すると、あれはやっぱりクジラだったんだ、と頬がついゆるんじゃいましたね。なんてツイてるんだろうって。(^o^;>
羅臼の道の駅からさらに半島沿いのR87を飛ばして、海沿いのこちら「セセキ温泉」までやってきました。
「おっとー、あれがそうか」
時刻は午後の2時すぎくらい。満潮間際のせいか、お風呂周りが海水に埋められて、本当に海のなかにある岩風呂って印象です。見物の普段着の観光客の数、非常に多し。道路沿いの駐車場を降りて海岸の岩べりをさらに進み、そこの波打際ぎりぎりのとこにこちらの岩風呂はあるんですが、そこはもう服を来た家族の一団と若い女の子の計5人にすでに占拠されておりました。彼等、足湯したり写真を撮ったり。
これは、ちょっと入れないなあ、と階段上の駐車場にいったん引き返したんですが、そこで旅の兄ちゃんとふっと目が合いました。なんとなく会釈。すると彼、僕の心を読んだのか、
「あの、お風呂、入らないんですか?」
「いやー ちょっとあれは、入れんでしょう」
「ボク、入りましたよ。早くしないと満潮の海水に埋もれてぬるくなっちゃいますよ。ボクのときもだいぶぬるかった」
「なら、あなたはいまさっき……」
「ええ、入りました。もちろん手拭い一本でね。海パンで風呂に入るなんて邪道ですから」といいつつこの兄ちゃん、何かをやりとげたような満足気な微笑をひとつ。
それ見て、イーダちゃんの腹は決まりました。
「ありがとう。あなた、勇者だ。勇気もらったよ!」
で、引き返して、岩場のとこでささーっと服脱いで、手拭いで前を隠しつつ、家族連れと女の子のいる岩風呂へ、「こんにちわーっ」
皆、一瞬びくっとはなりましたが、挨拶、ちゃんと返してくれましたよ。
失礼しまーす、と慌て気味に一回だけ掛け湯して、「セセキ温泉」の岩風呂に足先からぽちゃんとINすれば、
く・わーっ、ぬるいけどココ、いいお湯だーっ。
それにここ、なんと足元湧出じゃないの。風呂底の岩の一部からお湯がぷくぷく沸いてるのが見えました。もう……いうことなんかなんもないっス……。(^.^;>
岩風呂のへりに背をもたせれば、青い青い、あをーい空。
目線と同じ高さにある紺碧の海と光る波。岩のうえにちょいと身を乗り出せば、水平線のところに、いまにも手で触れられそうな国後島が200度のパノラマでぐわーんと見えて……。
札幌からひとり旅でやってきたという、お風呂脇に佇む若い女の子とちょっとお話しました---綺麗ないいコでした。でも、僕、全裸のせいでいまいち話に集中できなかった---で、そのあとからやってきた海パンのお兄ちゃんには写真撮ってもらったり……いやー もう楽しかった。
ただ、入ってすぐに波が猛烈になってきましてね、お風呂は見る見る海水に侵犯されて水に近くなっていっちゃいましたけど……。
この日のお風呂体験があまりにも素晴らしかったんで、イーダちゃんは2日後の18日早朝にもこちらのお風呂を再訪してみたんです。このときは裸を気にするほかの観光客もいない、お湯も適温のいい湯加減ということで、ほぼ理想的な湯浴みを体験することができました。羅臼と自分の運に多謝。右隣りの岩棚にはウミネコが大量に集まってガーガーいってて凄かったですねえ。
羅臼の「セセキ温泉」、ここは日本有数のお湯でせう、間違いなし! (^.^;>
冒頭にアップした写真は、再訪時の湯浴みの朝の一枚です。7人が参考にしています
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