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露天風呂の場所は、まさにV字の谷底。駐車場と料金を支払う旅館本館は、V字の左右端。駐車場からは一旦谷底近くのつり橋を渡ってから山の上にある民家の庭先のような旅館本館に向かいます。さらに露天風呂は川面近くのため、歩道は違いますが、再び下りることになります。
お風呂は、身体を洗う場所がないのが難点ですが、お湯は滑らかでお風呂から上がった後もサラッとしていて気持ちいいです。脱衣所しか建物がない露天風呂からは眼下のすぐ近くに白砂川が流れ、はるか上を見上げると国道が走っています。とても開放的なお風呂です。
こんなにいい温泉なのですが、残念なことにその日行った4人全員は「また来よう」という評価ではありませんでした。その理由は、旅館本館に着いた時の料金支払い時の対応の悪さです。
11時くらいに着いたのですが、受付の奥には年配の女性が一人で帳簿のような書き物をしていました。
私たち:「こんにちわ、お風呂入りたいんですけど」
受付 :(顔を上げずに)「そこにお金入れてください」
私たち:「? そこってどこですか?」
受付 :(顔を上げて指差し)「そこ」
私たち:(空き缶のようなものにお金を入れる)「4人だから2000円ですね?」
受付 :(無表情で)「一人500円です」
靴を脱いでロビーに上がってお風呂の場所を探すが分からない
私たち:「お風呂はどっちになりますか?」
受付 :「そこに書いてありますよ」
私たち:(周りを見渡して)「ないですよ。どこですか?」
受付 :(奥から出てきて入口正面の傘立てからはがれ落ちていた張り紙をテープで貼り直してから)「左に進んで右の階段を下りて・・・(何を言っているのか聞こえない)」
私たち:(唖然)
唯一、受付の方からの優しい言葉は、受付の奥へ戻る後姿で聞いた「お風呂に入る前には水分補給してください」という事務的口調の注意。
旅館でこんな不機嫌な従業員に遭遇するとは思ってもいなかったので、私たちがお風呂に入っている間の話題はその受付の方への文句大会になったのでした。
しかし、お風呂から出てきた後、旅館のご主人と思わしき方にお会いしましたが、丁寧にお茶を勧めてくれて親切な明るい方でした。先ほどの受付の方もほんの少しだけいてお昼ご飯を食べに奥へ行ってしまいましたが、ご主人への対応は、笑顔でハキハキ。この違いは何なんだあ? と一同再び唖然。
というわけで、「松泉閣さんへ行った」という全体の感想としては、いいお湯に入ったにもかかわらずストレスを抱えて帰ってきたため、一同「何をしに行ったんだろう?」と思ってしまったので1点とさせてもらいます。0人が参考にしています