日本三景安芸の宮島の対岸にあり、瀬戸内海を借景とする約1500坪の庭園に離れが点在する、昭和41年開業の宮浜温泉の佳宿。6年ほど前に、日帰り入浴しました。篝火が焚かれた露天風呂では、無色透明の単純弱放射能泉を満喫。日帰り客にも、もてなしを感じる接客に好感が持てます。機会があれば、是非泊まりで利用したい宿です。

詰めてた仕事も一段落。忘れないうちに、「山陰、美作」に変わり「山陽路」を攻めてみよう（笑）

宮島を眼下にする高台にゆったりと構える石亭。打ち水された石畳をたどって玄関に入れば、木の風合いを大切にしたセンスの良い和空間は風情がある。宿名の通り銘石ずくしの庭園は松やツツジの植え込みに広々とした池。石橋や石灯篭を巧みに配しており芝生などとの調和も映える。

館内にはローソクの灯り、季節の花々など趣を添え風雅に。庭には夕暮れ時よりかがり火が幻想的な雰囲気をかもしだし、何とも雅趣に浸れる素晴らしい演出である。

この庭園を囲むように離れ形式の客室は10室程。通された10畳に副室付きの室内は、上品かつ清楚な造りで軸や屏風など味わい深く風格も漂う。広縁からの眺めも良く、閑静な座敷でゆっくりと寛ぐことができた。

温泉は弱アルカリ単純泉。（わたしゃ分からん、笑）湯は肌触りまろやかでなかなか良い。浴槽は清潔感のある檜の大浴場に露天と一般的な造り。坪庭と自然石を配した露天は、夜などかがり火に照らされて風流。情緒満喫である。

客室で戴く食事も素晴らしい。「海、里、山」の幸を滋味豊かに地の素材を生かした品々が彩りよく盛られて一品ずつ運ばれてくる。旬の素材はもちろんだが、瀬戸内の魚介は実に豊かでありとても美味。質、量、味付けなど申し分なし。「美味を楽しみ地酒の杯を重ねる」といきたいところだが、私はビール党である。「天然の味に優る美味はなし」満足だった。

前回は春、今回2度目の宿泊であったがやはり素晴らしい。宿泊料金は安くない。銭さえだせばそれなりの内容が伴うかというと、そうでもないのが「温泉旅館」である。私的にであるが、この宿は十分に満足感を満たしてくれる。何度でも訪れたいとそう思わせる中国地方屈指の名旅館である。

古いお宿です。温泉は循環かな～？素晴らしい庭園の中に離れ形式で八部屋のお部屋が取り囲む様に建っています。建物は古いですがとてもよくお掃除が行き届き、かゆい所まで手が届いていると言う感じです。こちらは穴子飯の上野さんが経営のお宿でインターネットで予約するとご主人様自ら返信メールを返して下さいます。だから、良い所悪い所も含めすべてご主人の目に晒される訳です。フロントのスタッフや仲居さんも厳選されているのかなぁ。そつのない素晴らしい応対振りです。お料理も好みを伝えておけばそれに合わせてくれました。お風呂も清潔で循環とは言えゆったりと気持ちの良いさらりとした良いお湯です。何よりもお料理が素晴らしい。リピーターさんが多いのがうなづけます。穴子もさすが！評価が４点なのはチェックアウトが１０時で部屋食なので朝寝坊とゆっくり出来ないのが減点部分です。なかなか予約が難しいとＪＴＢの方が言われてました。