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投稿日:2010年9月7日
北海道放浪15.養老牛温泉「からまつの湯」 (からまつの湯(閉館しました))
イーダちゃんさん
[入浴日: 2010年8月15日 / 2時間以内]
55.0点
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2010年8月15日日曜日---旅15日目、北海道に上陸を果たしてから2週目の早朝、イーダちゃんは非常に気に入った素晴らしい土地・屈斜路湖近郊の弟子屈と2日間お世話になった「桜が丘オートキャンプ場」に別れを告げ、摩周湖脇のR243を東に進みはじめました。
いや~ 相性のいい土地っていうのは、2日もすごすと情が湧いて離れがたくなるもんなんですね。弟子屈との別れはいささか胸に痛いものがありました。そういえばニセコでも富良野でも2泊したところはみんなそうだったなあ、なんて考えながら進んでいくと風景の荒涼度も心なしか高まっていくようです。
天気もちょっと鈍い感じの曇り空ですしね、弟子屈との別れの心理も跡を引いて、いささか心理パワーが劣化してるイーダちゃんは、R234のとちゅうの看板で見かけた「養老牛温泉」の方向に反射的にハンドルを切ってしまいました。
よし、ここ寄って、温泉パワーで生命力チャージをちょっくら上げていくべ。
ところが、養老牛温泉、遠いわ遠い。R243から一本道をずいぶん北上したんですが、なっかなか着かないの。で、風景はさらに平原しかなくなっていくし、曇り空の濃度もさらに深く暗くなってくるし、イーダちゃんの気持ちがまた陰鬱モードに傾きはじめたころ、よーやく養老牛温泉の集落が見えてまいりました。
郵便局、それから一本道の両側に並んだ幾軒かのお宿にホテル。
ちっちゃい、ささやかな温泉地、ええ、秘境の湯治場といったムードですねえ。
さて、どこのお湯に入ろうか、と観光案内の地図を見ているうち、ふいに屈斜路湖畔の「池の湯」で出会ったライダーさんのコトバが思い出されました。
そうです、彼、養老牛温泉の「からまつの湯」がいい露天だって薦めてくれたんでした。それは、まちがいなくココのことだ。どこにあるんだろう?
宿のひとに聞いてみると、養老牛温泉のいちばん奥にあるよとのこと。どうも、と工事中のがたがた道をクルマで走破し、マジ熊が出そうな山の橋をこわごわ渡ってさらに行くと……ああ、あった、やーっと「からまつの湯」が見えてきました。
これって完璧森のなかの温泉ですねー 木製の湯小屋がひとつ、あと切り揃えられたふっとい丸太が何本も地面に刺さってて、それがお風呂の壁の役を果たしてる、なんてワイルドなんだ!
バイクの先客あり。ふたりとも30代っぽい感じ。パウシベツ川の写真を何枚か撮ったあと、挨拶して、掛け湯して、僕もお風呂に入ってみます。
うわー いいお湯だわ、これは……。(^.^;>
北海道きてからおなじことしかいってない気もしますが、事実なんだからしようがない、土地のオーラ、森のオゾン、川の流れのワイルドさ、どっからどう見ても総合的にトップクラスに分類するしかない、それはもう自分で入ってて悔しくなるくらいの名湯でありました。
ただ、川の上流から流れをばしゃばしゃやっていまにも熊が駆けおりてきそうな、危うい野生の純なムードは、この「からまつの湯」がダントツでしたね、僕が入ったお湯のなかでは。
あ。放浪人さんが前のクチコミで書いていられた、誰かが活けてくれた野の花の瓶、まだお風呂脇にひっそりと置いてありました。萎れていない新しい花でしたから、誰かがお風呂の皆のためにあえて置いてくれているものなのだと思います。有難い、ホントに皆に愛されているお風呂なんだなあ、と見ていてなんだか胸がほっこりとしてきましたヨ。(^.^)6人が参考にしています