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2年前の初夏、初めて訪れた山中での宿泊は奮発してこの宿へ。渓谷沿いの斜面に佇む外観は大型旅館を連想させたが、館内に一歩足を踏み込めば清楚で高級感のある趣きある宿へと変貌、館内至る所に坪庭を配し和の要素を随所に生かしている。スタンダードタイプ(一番安い)の12,5畳の客室も坪庭を配し青畳と障子が絶妙に絡んだ数奇屋造りは見事である。室内からは新緑の鶴仙渓を眼下に見下ろせロケーションも良い。温泉はナトリウム塩化泉で肌触りの良い湯で階下にある内湯は天井が高く開放感ある造りだ。上階の岩露天は渓谷を眺望でき快適であった。朝夕客室で戴く海の幸、山の幸の素材を吟味した京風懐石料理は、温物、冷物全て一品出し・・誠に美味であった。器にもさりげない心遣いが料理を演出していた感もあり素晴らしかった。私的にだがまず普段は絶対に宿泊できないと思うこの宿は全てに大満足した(評価として=あと1人あたり5000円程安けりや5点満点。-1=4点)北陸屈指の名旅館であると思う。
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