猿ヶ京城跡に湧く自家源泉。飲泉と赤谷湖を眺めながらの6種類+スタンダードな露天風呂で大満足。
[群馬県] ホテル湖城閣(閉館)
今回の温泉探訪記ガイドはこの人
温泉ソムリエ(分析書マスター)、温泉ソムリエ検定合格。温泉観光実践士。
群馬県みなかみ町の温泉(みなかみ18湯)を中心に温泉めぐりしています。
みなかみ町の温泉地を舞台にした漫画「泉極志」のファン。
泉極志:http://sen-goku-shi.com/
Youtubeチャンネル:https://www.youtube.com/channel/UCxBb__sYJnGsSGH59Vm-qWg
群馬県みなかみ町の猿ヶ京温泉、赤谷湖の岬部分に湖城閣は建っています。
写真中央の岬部分に見えるのが湖城閣。とても見晴らしのいい場所にあることが、対岸からも分かります。
ここはかつて、猿ヶ京城という崖端城構造の城が建っていた場所で、猿ヶ京を名付けたと言われる上杉氏と、北条氏、真田氏にゆかりのあるお城です。
そこへ、6つの個性的な露天風呂、自家源泉かけ流しという魅力的なワードが並び、これは行ってみたいと日帰り温泉で訪ねてきました。
フロントで日帰り入浴を告げて、1000円払います。
まずは内湯で、体を温めながら飲泉を楽しむ。
露天風呂へ行きたいのはやまやまですが、まず内湯を堪能します。
1.露天風呂には洗い場がないので、予め体を洗っておく
2.寒い屋外でいきなり熱い温泉に入ると、血圧の急上昇やめまいが起きて危険
ということで、まず内湯で温泉成分と温度に体を慣らし、体を洗っておきます。
湯船に入る際には、必ず足先など心臓から遠い場所よりたっぷりお湯をかけて体を充分温めます。特に冬場は、しっかりかけましょう。
内湯は、浅い寝湯の部分(右側)と、肩まで浸かれる普通の部分に分かれます。
寝湯は足への圧力が小さいため心臓への負担が軽く、体に負担がかかりません。
中央には源泉が溢れる飲泉処があり、コップが置かれています。
少し塩気を感じる、飲みやすいお湯でした。コップ1杯分がおすすめ。
飲泉できることからも、新鮮な源泉をそのまま使っていることが分かります。
pH7.9の弱アルカリ性、ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉。
硫酸塩で切り傷や脳卒中などに効き、塩化物によって良く温まります。
男女専用の露天風呂も眺めがいい
男女それぞれの内湯から専用の露天風呂に行けます。
雨などの天候が悪いときでも、屋根付きの露天風呂から眺めを堪能できます。
目の前には木々が無いので、四季を通じて景色を楽しむことができますね。
かけ流しなので、湯船の縁から温泉が溢れ出ていました。
湯船に入ると思い切り温泉がオーバーフローし、なんとも贅沢な気分になります。
6種類の個性あふれる露天風呂。開放感が抜群。
本館から渡り廊下を進んでいくと、混浴の露天風呂があります。
露天風呂の浴槽も、全て源泉そのまま注がれています。
時間帯によって女性専用になりますが、昼間は混浴(女性は湯浴着着用)です。
1人用の浴槽が4個、複数人で入れる浴槽が2つあります。
五右衛門(風)風呂 1人用の鉄の浴槽。源泉かけ流しのため、茶色い湯花が舞う。
長寿年輪風呂 大木をくり抜いた1人用の浴槽。
寝湯年輪風呂 大木を半分にしてくりぬいた1人用の浴槽。
美人大釜風呂 鉄釜を利用した1人用の浴槽。
絶景大樽風呂 名門企業より拝領した大樽を浴槽に仕立てた、複数人用の浴槽。
岩露天風呂 石を組んで作った、複数人用の浴槽。
大樽風呂は名物だけあって、大きな樽に足を伸ばして溢れ出る温泉の音を聞いていると、ものすごい贅沢をしている気分になります。
景色を見るなら、岩露天風呂
露天風呂の端にあるのが、岩露天風呂。
大樽風呂や他の露天風呂からでも景色を楽しむことができますが、赤谷湖を見るなら断然、岩露天風呂です。
10人くらいは間隔を空けて入れる大きさですし、目の前がすぐ崖です。
木に葉が生い茂る季節は見えにくくなってしまいますが、訪問した時は葉が落ちていて赤谷湖を見渡すことができました。
冬季は雪も積もり違った景色になりそうで、また来てみたいです。