能登・千里浜で味わう源泉かけ流し芒硝食塩泉!
[石川県] 休暇村能登千里浜
今回の温泉探訪記ガイドはこの人
東京生まれ。温泉ソムリエ(マスター)。
交通事故の後遺症のリハビリで湯治を体験し、温泉に目覚める(知床にて、車でヒグマに衝突し頚椎骨折)。現在、総入湯数は1,500以上。
日本で唯一、砂浜を自動車で走れる「千里浜なぎさドライブウェイ」。世界でも3ヶ所しかないといわれる、とても珍しい観光道路です。そんな世界的な観光名所を擁する、能登半島の入り口・千里浜。金沢から車で北へ向かうこと、約50分の近距離にあります。
砂浜沿いの風光明媚な観光地として有名で、大型のリゾートホテルが点在していますが、実は温泉資源も豊富。温泉浴場を所有しているホテルも数多く立ち並んでいます。今回は、そんなリゾート温泉ホテルのひとつ「休暇村 能登千里浜」をご紹介します。
真冬の「千里浜なぎさドライブウェイ」
温泉目当てではありますが、東京からせっかく来たので、是非走ってみたいと思い向かった「千里浜なぎさドライブウェイ」。訪れたのは冬真っ盛りの1月。強風と大雨の降りしきる地獄のような悪天候のこの日、総延長約8キロの砂浜道路は、全面通行止めでした…
キャンプ場も完備するリゾートホテル「休暇村 能登千里浜」
気を取り直して、本来の目的である「温泉」へ。
訪れたのは、キャンプ場も完備するリゾートホテル「休暇村 能登千里浜」です。昨年7月にリニューアルオープンされたという館内は、雰囲気の良い上質な空間。食事も抜群に美味しく、温泉への期待も高まります。
無色透明の芒硝食塩泉を源泉かけ流しで
男女別の大浴場は、それぞれ内湯と露天風呂を完備し、脱衣所には、女性にも嬉しいパウダールームもあります。日帰り入浴のみは受付ておらず、宿泊、もしくは休憩・食事つきの入浴のみでしか入れない、いわゆる「のみ不可」の温泉です。
内湯は、白タイルが基調の、明るく開放的な空間で、一部の壁に配された花柄の黒タイルが、良いアクセントになっています。
泉質は、ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉。無色透明なお湯は、湯温52.3度で湯量も豊富なため、嬉しいことに「源泉かけ流し」で利用されているとのことです。
屋根付き和風露天風呂
大きな岩風呂の他、3つのつぼ湯も楽しめる露天風呂。岩、タイル、木のぬくもり、すだれ等、純和風の設えは、日本人として無条件にリラックスできる空間です。全面に屋根が付いているため、天気を気にすることなく極上の湯浴みを堪能できます。
内湯同様、露天風呂も源泉かけ流し。つるつる感とキシキシ感の同居する肌触りで、しばらく浸かっていると、肌にまとわり付くようなやさしいお湯は、まるで「化粧水」のようです。特徴的な香りはありませんが、舐めると感じる薄苦塩ダシ味は、まさに芒硝食塩泉。湯上りもずっとポカポカで、翌朝の目覚めは抜群でした。
雰囲気、設備、湯質、どれも高得点な非の打ち所のない温泉。能登半島を訪れる際には、是非このお湯に浸かってみてください。