誰だっ! 温泉にロウソクを垂らしたのは!?
[北海道] 二股らぢうむ温泉
今回の温泉探訪記ガイドはこの人
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幼い頃より、週末は家族で温泉旅行が当たり前。
大人になってからは、休日はドライブがてら行き当たりばったり、その時に出会えた温泉を満喫しています。
誰だっ! 温泉にロウソクを垂らしたのは!?
温泉天国の北海道に移住する前から、移住してからも、温泉好きの先輩達が口を揃えて賞賛していた温泉。二股らじうむ温泉。
札幌からは、特急列車を使おうが自動車を使おうが4時間はかかる、北海道の道南に位置する山越郡長万部町大峯32番地。
住所の文字からも想像がつくような、車2台がすれ違うのもドキドキするような川沿いの山道を、結構奥まで進みます。
長万部駅から歩いて行こう!なんてことは、距離的(18km)にも道的にも、熊との遭遇率を考えても、やめた方が身の為な山奥です。
だって、ここの温泉は掘ったのではなく、自然に湧出していた温泉に熊が浸かってたの発見したのがきっかけなんですもの。
ようやく出てきた看板に安堵して道を曲がると、突如と開けるわりと新し目の建物の温泉施設。二股らじうむ温泉に到着です!
北海道温泉番付 前頭の温泉です。
日本各地のナンバープレートが付いた車が複数台、駐車場に停まっています。
北海道の短い夏を楽しみに来たというよりも、湯治に来ている感じがひしひしとします。
野趣溢れる男性用の露天風呂!
ネットで色々と事前情報を得ていたので、覚悟して日帰り入浴チケットを購入っっっ!
がっ!!!!全くもって覚悟不要~。
『日帰り入浴』ですか?と、女の私から見ても可愛らしい笑顔の女性に優しく迎えられ、親切なアドバイスとともに入浴チケットを購入。
イザッ!( ̄^ ̄)ゞ浴室へ!!
がっ!
ォオー!!(゚д゚屮)屮 マジ!?
結構ぉぉぉ長ぁ~ぃ下り階段です。
秘湯の雰囲気がムンムンッで、温泉マニア的にはテンションUP〓〓〓
ですが、膝に負担がある方やご老体には結構な苦労なのでは!?
階段を下って下って、漸く辿り着いた!長年想っていた二股らじうむ温泉の女性専用風呂の脱衣場。
期待に胸を躍らせ扉を開けると!
一面が窓で明るい自然の景色が飛び込んで来ます!
勢い良く窓に近付き下を覗くと、純度の高い鉱泉水の湧出の証し! 沈殿物の湯華でコーティングされオレンジ色に染まった一面と、野趣溢れる男性用の露天風呂!
噂より、予想より、はるかに綺麗!
きっと以前ここに、石灰華ドームがあったのかしらね~?なんて思いながらも、右横の浴室から「良いお湯だよ~おいでぇ~おいでぇ~」と醸し出される湯気の誘惑に耐え切れず、使い込まれたBOXに鍵無しロッカーに、衣類を投げ入れ、イザッ浴場へ!!!
ヒャッホーイ!!! 明る~い! 綺麗~! 誰もいなぁ~い! 独泉(独占)
早速汗を流して入浴といきたいとことですが、
アレ?洗い場が無いっ…??
この湯つぼにコンコンと注ぎ込まれる温泉で、汗を流すのね~! 温泉で身体を洗えるなんてなんとも贅沢~!
湯つぼの端には石灰の塊が出来ていて、地球の造形美とでもいいましょうか。
温泉好きにはたまりません♪
パリッピリッパリ! ピリッチリッシュ~シュ~
それではぁ~早速っ露天風呂へ入浴です。
Σ(・□・;) は っ へ っ…?
誰かっ悪戯してロウソクの蝋を湯船に垂らしたの!?!?
温泉成分がコンタクトレンズにへばり付いたのか?
何度も目をパチクリクリ☆
ほぉっ!そうかっ!ここは石灰の湯だった!!!
石灰華が浮いとるぞぉ~い!
湯船が白い湯の華で覆われているぞぉ~~い〓
濃厚温泉の証しだぞ~い〓〓〓
テンションMAXとは裏腹に、そお~~っと、ゆっくり、ゆっくり、石灰華を身体で破りながら、慎重に湯船に身体を沈めてゆきます。
石灰華が割れる音…パリッピリッパリ!
石灰華が溶ける音…ピリッチリッシュ~シュ~
『ああ~贅沢っ。』この一言に尽きる。
露天風呂には2つの湯船があり、ほんの少しの高温と中温に分かれているので、湯治で長湯には良い環境です。
黄色味がかった濁り湯に全身を預けて、うーんっと手足を伸ばし指の間を広げると、水掻き(?)
の部分がジンワリと熱く感じます。
この勢いで、体内の細胞が活性化されていくのが分かるような気がします!
浸かっているうちに、なかなか凄い泉質の気がしてきて、脱衣場で温泉成分表をチェック。
温泉分析書マスターのクイズにでてきそうな、特徴がある分析書にビックリ!(◎_◎;)
溶存物質が9000 g/kg 家の近くの湯治で有名な温泉宿の分析書は、溶存物質は0.846 g/kg前後で表記されていたけど、ここ、とんでもなく凄い~ぞぉ~!!!! 濃いぞっ!濃いよっ二股らじうむ温泉!!!
効能多数!
ひと休憩して、再度入湯。
今度は内風呂の立ち湯へ。120cm程の深さで、40℃以下の温度で、腰痛持ちさんも安心して心地良く長湯が出来そうです。
途中、隣の湯船に3人ほど入られたのですが、その方達が上がられて5分もしないで湯船はアッ!と言う間に、石灰華、まるで白いロウソクを垂らしたかのような、パリジャリと崩せる白くて硬い湯の華の幕が張られていました。
濃い~温泉!!!
泉質的には、よく温まり湯冷めしにくい。傷に効く等々効能たっぷり温泉です。
浴場には、真水と炭酸水が常に溢れており、いつでも水分補給が出来るようになっています。
少し苦目でほんの少し酸味のある炭酸水は、何故か癖になります。
皆さんペットボトル持参で水分補給をしながら、ゆったりと湯治をされていました。
次回は日帰りじゃなく、しっかり湯治したいと思います♪
入館料:1,030円
シャンプー類:無し
ドライヤー:無し
貴重品ロッカー:無し
docomo:圏外
au(災害用):圏外
Wi-Fi:圏外(BIGLOBE)
小松さん
色々教えて頂いた二股ラジウム、冒険してきました!
濃厚温泉でまた行きたい温泉でした!
有難うございました♪