教科書にも載っている日本一の強アルカリ性温泉!
[埼玉県] 都幾川温泉 旅館とき川
今回の温泉探訪記ガイドはこの人
東京生まれ。温泉ソムリエ(マスター)。
交通事故の後遺症のリハビリで湯治を体験し、温泉に目覚める(知床にて、車でヒグマに衝突し頚椎骨折)。現在、総入湯数は1,500以上。
こんにちは。日本一の酸性泉といえば、pH1.05を記録し、全国屈指の湯治場として有名な、秋田県の「玉川温泉」ですが…対して、日本一のアルカリ性温泉は、埼玉県ときがわ町の山奥に湧く「都幾川温泉」です。温泉マニアの方々には、かなり知名度も高い温泉ですが、「旅館 とき川」という施設がひとつのみの、とても静かな温泉地です。
山奥にひっそり佇む和風旅館
都幾川温泉唯一の施設「旅館 とき川」は、ときがわ町の市街地から離れた、緑深い山奥に、ひっそりと佇んでいます。景色に溶け込むような平屋建ての和風旅館で、着物姿の女将さんがお出迎えしてくれます。日帰りのみの営業で1日4組限定。料金はひとり7,800円(4時間)からと、決して安くはないですが、貸切の温泉に、貸切の個室、地元食材中心の料理と、特別な時間を過ごすことができます。
自慢の柚子薬膳料理
「日本一の強アルカリ性温泉」ということに目が行きがちですが、旅館で出される地元産の柚子を使った、ヘルシーな薬膳料理も魅力的です。食前酒のゆずワインに始まり、ゆず小鉢、ゆず入りのお吸い物、ゆずの水菓子、おやつにはゆず羊羹と、ゆず尽くしのお食事に大満足でした。
日本一の強アルカリ性温泉を貸切で!
浴室は内湯のみで、露天風呂はありませんが、その時間は自分たちのみの貸切です。人目を気にせず、心置きなくpH11.3「日本一の強アルカリ性温泉」を堪能できます。泉質名のつかない、メタケイ酸の項で温泉に適合する温泉ですが、無色透明でクセがなく、ほのかにつるすべ感のあるやさしい肌触りの美人の湯です。泉温14.9度と冷たく、湯量は毎分2.4リットルとかなり貴重ですが、それを加水せず加温のみで、なんと、かけ流しで利用しています。ご主人曰く、限られた源泉を、かけ流しの新鮮なままお客様に楽しんでほしいという思いから、1日の来客数を4組に制限しているとのこと。お湯へのこだわりと誇りを感じ、嬉しくなりますね!
「日本一の強アルカリ性温泉」として教科書にも掲載(写真右上)
休憩用のお部屋には都幾川温泉を紹介した様々な資料がありますが、その中には高校の化学の教科書もあります。なぜかというと、都幾川温泉が教科書に載っているから!内容は、酸性とアルカリ性のページに「pH11.3、日本一の強アルカリ性温泉」と、アルカリ性を代表(?)して掲載されています。楽しむだけではなく、学術的にも大変貴重な温泉なんですね。
ΨあやΨさん、こんにちは。
直前だとなかなか予約取れないですよね…
僕もずっと行きたくて、結局1ヶ月以上前に予約しました。
少し値下げしたみたいですね。
ΨあやΨさんも是非、行ってみてくださいねー!