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青堀温泉 ホテル静養園(閉館しました)の探訪記詳細「ブラックコーヒーをさらに煮詰めたような濃厚黒湯!」

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3.9点 / 19件

みんなでつくる温泉探訪記

[14/11/22 14:25] コメント数:0 小松 歩

ブラックコーヒーをさらに煮詰めたような濃厚黒湯!

[千葉県] 青堀温泉 ホテル静養園(閉館しました)

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今回の温泉探訪記ガイドはこの人

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小松 歩 (こまつ あゆむ) 称号:温泉ソムリエ
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龍

東京生まれ。温泉ソムリエ(マスター)。
交通事故の後遺症のリハビリで湯治を体験し、温泉に目覚める(知床にて、車でヒグマに衝突し頚椎骨折)。現在、総入湯数は1,500以上。

こんにちは。「青堀温泉 ホテル静養園」は、アクアラインや潮干狩り、アウトレットなどで有名な千葉県木更津市の隣、富津市というところにあります。海や山の景観が素晴らしい自然豊かな場所ですが、ここにこんな強烈な温泉があるとは知りませんでした。

住宅街の中

記事画像 暗闇にボワーっと浮かぶ怪しい雰囲気

青堀温泉は、富津市の海岸近くの住宅街の中、東京からもかなりアクセスの良い立地です。夜に行ったのがいけなかったのですが、ホテルの辺りは暗闇に包まれ、その中でボワーっと浮かぶ外観はとても怪しい雰囲気です。どことなく昭和感と場末感のある建物で、これはこれでマニア心をくすぐるものがあります。
玄関前には源泉井戸があり、ジャバジャバと湧きたての源泉を見ることができます。この源泉は地下700メートルから、毎分約75リットルという湯量で、大正2年に上総堀りで井戸を掘っていたところに湧出したそうです。しかも自噴泉!温泉力の強さを感じます。

男女別の内湯

記事画像 男湯はローマ風呂風

お風呂は男女別に内湯と露天風呂があり、それぞれ浴槽がひとつずつあります。男湯の内湯は、5、6人入ればいっぱいな大きさ。ローマ風呂を思わせる半円形の造りで、丸い柱やドーム天井が素敵な浴室です。大正ロマンを感じさせるタイル張りも良いですね。しかし、天井には藻がびっしり…全体的にもきれいとは言える状態ではなく、人がいないと廃墟に来てしまったような気分にもなります。鄙びた雰囲気は好きなので、こんな感じも悪くないです(笑)。

濃厚な黒湯

記事画像 ブラックコーヒーをさらに煮詰めたような黒さ

温泉はもっと個性的です。濃厚な黒湯は、透明度約10センチ。イメージはブラックコーヒーをさらに煮詰めたような黒さです。湯船の底はまったく見えず、怪しい雰囲気とあいまって、恐怖すら覚えます(笑)。
泉質は、ナトリウム-塩化物泉。成分総計は11.87gとかなり濃厚です。源泉温度は26.8℃なので、加温循環での利用ですが、新湯も常に投入されているため、お湯は新鮮さを感じます。つるぬる感のある気持ちいい肌触りで、こってりとしたお湯は体にグイグイと攻めてくるようで、すぐに温まります。舐めてみると濃い目のみそ汁ぐらい、しっかりとした塩味を感じ、ツーンとくる香りは、うがい薬のイソジンのようでした。

露天風呂

記事画像 漆黒の闇に漆黒の湯

男湯の露天風呂は、真四角な石造りです。2、3人入ればいっぱいな大きさで、電灯はなく夜だと真っ暗です。(女湯の露天風呂はポリバスの浴槽だそうです)
湯上りは、なかなか汗が引かず、しっとり感を通り超しベタベタしてます。毎日入れば、乾燥知らずのもち肌を手に入れられそうです。
ちなみに、この温泉は「琥珀の湯」という名称で、商標登録までしているそうです。「琥珀」というより「漆黒」に近いと思うんですが…

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