サーファーの聖地で黒湯!
[千葉県] 御宿天然温泉 元湯(閉館しました)
今回の温泉探訪記ガイドはこの人
東京生まれ。温泉ソムリエ(マスター)。
交通事故の後遺症のリハビリで湯治を体験し、温泉に目覚める(知床にて、車でヒグマに衝突し頚椎骨折)。現在、総入湯数は1,500以上。
こんにちは。千葉県房総半島の鴨川や勝浦のすぐ近く。太平洋に面した御宿町は、風光明媚な砂浜で、サーファーの聖地として知られています。最近だとグーグルのCMでもおなじみですよね。
海にきたらコレ!
海に来たなら海鮮を食べたくなります。ということで、砂浜近くの水産市場で海鮮網焼きBBQです。旅先では、その地元のおいしいものを食べる!旅行の醍醐味のひとつですね。屋外のテントで、海風に吹かれながら食べるごはんは最高です。日本人で良かったです(笑)。
御宿天然温泉 元湯
さて、メインの温泉宿は砂浜から国道を挟んだ山側にあります。少し高台に位置する、素朴な佇まいの宿。「元湯」という旅館名だけあって、刻まれた歴史を感じる雰囲気です。
日帰りでの利用は、11時半~17時までで、料金は700円。お客さんが少ない日は、営業しない場合もあるそうなので、事前に電話などでお聞きするのがよさそうです。
男女別内湯
お風呂は男女別の内湯のみで、それぞれ浴槽がひとつずつ。4、5人は入れる大きさで、こじんまりとした印象です。しかし湯口には大きな岩と、石造りの浴槽は、本物の風格を感じさせます。床は昭和の雰囲気漂う素朴なタイルと、壁に使われたレンガ調のタイルも素敵ですね。また、大きな窓からは日本庭園風の植栽が見え、高台に位置するため、遠くには御宿の海を眺めることもできます。
コーヒー色のお湯
泉質は、ナトリウム-炭酸水素塩泉。泉温が19℃のため加温循環での利用ですが、お湯は新鮮で生き生きとしています。コーヒー色の黒湯なのでモールでしょうか、ほのかに腐葉土のような香りもあり、なめてみると薄く塩ダシ味と藻のような味があります。手を入れてみると、約20センチで真っ黒!何も見えなくなります。この濃さは、蒲田の温泉銭湯の黒湯並みの濃さです。つるつるぬるぬるで、すべすべふわふわな肌触りもお湯の濃さを感じさせてくれます。湯上りはお肌すべすべで、化粧水をつけたあとのようにしっとりもしています。さすが、モールと重曹と、美肌になるための温泉ですね。