蔵王の高原に湧く穴場な温泉!
[宮城県] 蔵王開拓温泉(閉館しました)
今回の温泉探訪記ガイドはこの人
東京生まれ。温泉ソムリエ(マスター)。
交通事故の後遺症のリハビリで湯治を体験し、温泉に目覚める(知床にて、車でヒグマに衝突し頚椎骨折)。現在、総入湯数は1,500以上。
こんにちは。宮城県には鳴子温泉郷や秋保温泉、作並温泉など超有名温泉地がいくつもありますが、温泉マニア垂涎の穴場な温泉もたくさんあります。今回はその中のひとつ(?)、「蔵王開拓温泉」行ってきました。
高原にポツンと佇む
細い山道をしばらく走り、ほんとにこの道でいいのかなぁ…と思いしばらくすると、急に開けたところに出ます。その中にポツンと佇む、青い屋根の蔵王開拓温泉の建物が見えてきます。蔵王高原の雄大な景色は、まるで北海道へ来たような開放感です!
ちなみに、仙台市街からは車で1時間半ほどで行けちゃうアクセスの良さです。
シャンプー・ボディシャンプー使い放題!
受付で入浴料800円(この辺にしては少し高め…)を支払い、シンプルなつくりの脱衣所へ。そこには大量のシャンプー・ボディシャンプー・石鹸たちが待っています。しかもすべて使い放題!選べる楽しさって素晴らしいですね!若干高めの入浴料金設定の理由は、これが含まれていたからでしょう。納得です。笑
ちなみに、僕はマイシャンプー持参だったので利用しませんでした…
ワイルドな岩の内湯
温泉は男女別の内湯と露天風呂があります。
まずは内湯。シンプルなつくりの浴室に、巨大な岩がドンドンと置かれたとてもワイルドな湯船です。
泉質は、ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物泉(低張性中性高温泉)。成分総計は4272.2mg /kgと程よい濃さで、舐めると薄く鉄味、塩ダシ味を感じます。源泉温度は73℃と激熱ですが、なんと加水なしのかけ流しです。なので湯船も激熱…もったいないですが、自分で加水して入湯しました。お湯は薄い茶褐色で、ほのかな金気臭があり、肌触りはつるつる感とキシキシ感を同時に味わえます。成分が体にグイグイ入ってくるような個性の強いお湯でした。また、析出物も物凄く、湯船の底はゴツゴツでとてもワイルドでした。
露天風呂もワイルド
露天風呂もとってもワイルドです。そして高原の広大な景色と相まって、まるで野湯のような開放感で、爽快な気分になります!
露天風呂は外気にさらされているためか、湯温はぬるめの適温で、高原の静かで雄大な環境の中、ゆっくりと長湯を満喫できます。