「塩」製造温泉!
[長野県] 湯元山塩館
今回の温泉探訪記ガイドはこの人
東京生まれ。温泉ソムリエ(マスター)。
交通事故の後遺症のリハビリで湯治を体験し、温泉に目覚める(知床にて、車でヒグマに衝突し頚椎骨折)。現在、総入湯数は1,500以上。
こんにちは。長野県大鹿村にある鹿塩温泉は、諏訪湖からでも車で2時間弱かかる山奥の秘湯。現在は3軒の旅館が点在していて、どこも落ち着いた雰囲気の温泉地です。今回はその中でも湯元にあたる「山塩館」へ日帰りで行ってきました。
山奥の秘湯
山塩館へは、狭くて急な峠道をいくつも通り、ハラハラドキドキしながらやっとの思いでたどり着きます。ここは都会の喧騒から離れた、川沿いの静かな場所にある立派な和風旅館で、タイムスリップしたかのような気分にもなります。そして空気もおいしい!
ちなみにこの旅館は、「日本秘湯を守る会」の会員の宿ということで、建物内もとても凝ったつくりでした。
源泉からつくった山塩
フロントには、鹿塩温泉の源泉からつくった山塩が売られています。お土産にピッタリですね!なんでも山塩づくりは、明治時代からの長い歴史があるそうです。
試食もできるので舐めてみると、強烈にしょっぱい…間違いなく本物の塩でした。笑
そしてこの山塩は、旅館で出される料理にも使用されているそうです。これでつくったイワナの塩焼きとか、すごく美味しそうですね!日帰り利用だったので、山塩料理を味わえなかったのが残念です…
明るい和風大浴場
大浴場は男女別の内湯で、浴槽は2つあります。冷鉱泉なので、奥の主浴槽は加水・加温・循環での利用です。手前の小さい浴槽は、源泉そのままのようで冷たく、少し白濁していました。
浴室の雰囲気も良く、和風で山奥の秘湯にふさわしい落ち着いたつくりです。写真だとわかりにくいですが、湯船からは山と渓流の景色が見え、とても開放感がありゆっくりできます。
泉質は、ナトリウム-塩化物強塩泉。塩分濃度は約4%と、海水並みの濃さです。もちろん舐めると、強烈に塩辛いです!肌触りはツルツル感とキシキシ感がありますが、海水みたいにピリピリヒリヒリすることはなく、意外とまろやかなお湯でした。宿のご主人いわく、この温泉は海水とは含まれる成分が異なるので、同じ塩分濃度なのに、肌触りがまろやかなんだそうです。
湯上りはポカポカで、汗がなかなか引かず、塩の効果なのかお肌はしっとりもちもちでした。
アメニティも充実!
脱衣所には、ハンドクリームなボディクリームなど、いい香りのするアメニティが充実しています。温泉でしっとりとしたお肌を、このクリームでしっかりケアしましょう!