大きな本館は残念ながら循環ですが、別館は循環なしの柔らかいお湯です。源泉の温度が低いので加温してるそうです。檜？風呂は２区画に分かれていて、正方形の方に掛け流しの源泉（冷泉）が流され、変形６角形には加温された温泉が流されてます。２つの浴槽には相互に湯が流れ込んでいるので温度差はあまりないですね。露天のかわりに設置された小舟を改造・転用した舟湯？悪くない。
何れにしろお湯は浴槽からじゃぶじゃぶ溢れ流れるままにされており、掛け流しはやっぱりいいなあ・・・と思うんですが。

ところが熊本県保健所の無能職員というより、問題が起きて責任を追及されるのが嫌な熊本県庁幹部の強引な指導に屈して極少量の塩素殺菌を強いられてしまったようです。脱衣所に無念の思いが滲み出た張り紙が掲示されてます。下田温泉センターのように断固として拒否できれば良いんですが、ここは半公営施設なので県庁の指導を拒否できないのでしょう。よほど敏感な人でないと分からないくらいなだけに、なおさら残念です。温泉天国の熊本県ですが、県庁内と県議会には伝統的に無能な輩ばかりが巣くってますね。

牛深市と言っても市内中心部から北へ行った山の中にある。冬場は天草といえども朝晩の冷え込みが結構厳しい（クルマが凍ります）。本館は夜になると閉まってしまうので、宿泊者は夜間は別館のみの使用となる。下駄を履いて少し外を歩かなければならないけれど、からんころんとなかなか情緒がある。内湯は少し熱め、露天の舟湯はかなりぬるいので冬はちょっときつい。夏場にはのぼせることもなくちょうどいい感じ。こぢんまりしているけれど、辺境の地なので平日などは利用者もほとんどなく独り占めできる。冬場にある伊勢エビ祭りはおすすめ（たしか牛深市内の旅館共同の企画だったと思う）。