既にマスコミでは紹介されているものの藤田屋さんは知る人ぞ知るといったような旅館ではないだろうか。旅館の大きさがちょうど良く家族的で居心地がいい。きっと常連さんが長い間通い続けているだろう旅館だと思う。
だからこそ僕自身、ホントは人には教えたくないと思ってしまう旅館なのだ。料理は湯河原の地場で取れた旬のものを使っていてとても美味しい。しかし何と言ってもお風呂が最高だ。これほどモダンでオシャレなお風呂を見たことがない。小さいながら檜作りの風呂場は凛とした雰囲気さえ感じてしまうほどだ。そして何と言っても湯船がいい。お湯が出てくる口の作りはいったい何だ。とてもオシャレなのだ。そして湯船の中の玉砂利の色がまたいい。いろいろな色の石が混ざっていて、そのハーモニーが何とも言えない色合いなのだ。モダンなのである。僕にとっては老舗温泉旅館の新しい発見だった。ホントに人に教えたくない旅館である。