京阪石山坂本線石山寺駅から徒歩数分です。また、車でも名神高速道路瀬田西I.C.や京滋バイパス石山I.C.から近くたいへん便利な場所にあります。紫式部が「源氏物語」の構想を練ったと伝えられる石山寺観光にも至便の立地です。
　国道沿いに建つ宿ですが中は案外静かでした。入浴は午後３時からという案内だったので、３時過ぎに訪れると「冬場はお湯が湧くのに時間がかかる」とのことで、まだ適温になっておらずしばしロビーで待つことになりました。待っている間に２階で三味線と太鼓の音が鳴り始めました。どこかの会社が宴会をやっているらしいのですが、その古風なスタイルにやや驚かされました。
　さて、温泉情報の写真にあるとおり、浴室にはややこぶりの四角い湯舟がひとつあるだけのいたって簡素なつくりになっています。窓の外は狭いながらも和風の庭になっています。入浴客が少なければ寛いだ気分になることができます。お湯は無色透明、味もとくにありません。ラジウムを多く含んでいるらしいのですが、一日浸かっただけではその効能を実感できるべくもありません。掲示によると加水はなし、加温のうえ循環、消毒をほどこしているとなっています。源泉のにおいはしない代わりに塩素臭は強めに感じました。苦手な方にはつらいかもしれません。
　日帰りの客にも親切にしてくださったことだけが救いでした。

こじんまりした旅館で、一見民宿の様ですが、なかなか風情があります。
お風呂も小さめですが、とてもよく温まり、よい温泉です。
そして何よりも旅館の方の心温まる対応に感謝しました。