ここの温泉は５０年前に降った雨が温泉になって湧き出てくるそうです。親に連れられて長寿館にきた子供が成長し５０年後に再び子供を連れて訪れた時、大昔に来たときにしとしとと降っていた雨が温泉になり、その温泉に入っているんだと感慨に耽るという素敵な話が何かの本に書いてありました。ひっそりとした山の中の景色、木の温もりを感じる建物、澄み切ったひんやりとした空気と情緒満点の雰囲気。その雰囲気にぴったりの透明感溢れるぬるめで無色無臭の上品なやさしい湯。歴史を感じさせる温泉宿で時の流れを忘れて名湯を満喫できました。

今から15年程前に行きました(古い話でスミマセン)
それより以前にJRのコマーシャルで
上原謙(故人)と高峰美枝子(故人)の
フルムーン旅行混浴シーンが印象に残っており、
ドライブのついでに友人二人で立ち寄りました。
入口の引き戸を開けようとしたところ、
目の覚めるような女子大生とおぼしき二人が出てきて、
私達は入れ違いに入っていきました。
当時は混浴しかなかったように思います。
当然二人でじたんだ踏んで悔しがりました。
時代を感じさせる重厚な建物のなか、
そこに石がごろごろしていて
渡した枕状の木に頭を載せると足が浮いて溺れそうになりながら
透明なぬるめのお湯に陽の光が輝いて、
向こう側にいる夫婦が自分らの期待に背くように
全くいやらしくなく、逆に美しく見えました。
残念ながら、今の様子はわかりませんが、
まだ今より純だった頃の私の、とても印象に残っている場所です。

有名な法師の湯、女性専用の長寿の湯、男女時間入替制で2000年に出来たばかりの玉城の湯の3つの湯がありました。法師の湯に入りたければ、やはり宿泊をオススメします。（女性専用時間が20時から22時のため）　でも日帰り入浴でも、その時間帯は玉城の湯が女性専用時間（7時から20時）になっていますので、2つの湯を楽しむことができると思います。
　法師の湯はなんとも言えない趣があり、一度は入る価値があると思います。長寿の湯は狭いですが、私にとっては3つの中で一番温泉らしいお湯だと感じました。玉城の湯は広くて綺麗で、露天風呂もあります。ゆっくりできるので、つい長風呂をしてしまいます。どのお湯もそれぞれの良さがありました。
　10月下旬はちょうど紅葉も綺麗な時期ですので、レトロな旅館の雰囲気と紅葉の景色がとてもマッチしていて、素敵でした。旅館の建物自体は古いのですが、きちんとお手入れされていて居心地良かったです。また従業員の方の応対もとても良かったです。もう一度ぜひ訪れたい温泉です。

確かに建物の雰囲気はいいです、周囲を散歩していると温泉への期待は膨らみます。
が･･･確かにリサーチ不足でしたが、日帰入浴では法師乃湯（混浴）か長寿乃湯（女湯）しか入れません。よくテレビや雑誌でみるのは法師乃湯です。法師乃湯へ入りたかったのですが勇気も無く、長寿の湯へ。（彼に話を聞くと女性では年配の方が一人、法師乃湯へ入ってたそうです）
長寿乃湯はとにかく狭い！洗い場というようなものはなく、お湯を掛けて入るスタイル。しかも湯船は4・5人入れば一杯というカンジです。なんだか法師乃湯とあまりの違いにショックでとっとと退散致しました。
本来ならば、宿泊しないと入る事の出来ないお湯に日帰りで入れる事に感謝しなければならないと思います。でも浴室が違いすぎる･･･古い由緒ある温泉だとしょうがない事なのでしょうが。
混浴へ入る勇気の無い女性には、日帰りではあまりお勧めできません。20－22：00は女性専用の時間みたいですから宿泊しないとダメですね。