シャワーまで天然温泉。赤ちゃん連れ可能旅館の先駆け。
[群馬県] ゆびそ温泉 天空の湯 なかや旅館
今回の温泉探訪記ガイドはこの人
温泉ソムリエ(分析書マスター)、温泉ソムリエ検定合格。温泉観光実践士。
群馬県みなかみ町の温泉(みなかみ18湯)を中心に温泉めぐりしています。
みなかみ町の温泉地を舞台にした漫画「泉極志」のファン。
泉極志:http://sen-goku-shi.com/
Youtubeチャンネル:https://www.youtube.com/channel/UCxBb__sYJnGsSGH59Vm-qWg
群馬県みなかみ町の湯檜曽温泉。温泉街の端に、なかや旅館さんがあります。
旅籠風の建物に惹かれ、日帰り温泉で訪ねました。
天空の湯ということでしたが、日帰りは大浴場のみで露天風呂は宿泊客用でした。
少し残念ではあったものの、800円をフロントで支払い一番奥の大浴場へ。
女将さんの笑顔がとても素敵で、癒やされながら案内してもらいました。
あの笑顔だけでも、800円の価値はありますね。
旅籠を思わせる、おしゃれな造り
ロビーの横には、休憩や談話をするところがありました。
板張りで温かみのある空間でした。
端の方には、館内着と思われるものが、かけられていました。
フロント・ロビーも木張りの和風で、田舎の実家に帰って来たような
ほっと感があります。
やさしい弱アルカリ性単純温泉。
使用状況は、加温と循環(温度調節のため)でした。
循環はしていますが、常に新しい源泉が湯口から注ぎ込まれています。
薄めていないので、湯口付近にも白い結晶が付いていました。
縁から温泉が溢れているのですが、床も白くなっていて温泉感があります。
pH8.2の弱アルカリ性単純温泉なので、まだ肌の弱い赤ちゃんにも安心です。
温度は浴槽で42℃、入るのに気持ちのいい温度でした。
心臓から遠い所から徐々に、たっぷりかけ湯をして、体を温度に慣らしてから入ります。
湯口からチョロチョロと湧き出る温泉の音が心地よく、しばし時間を忘れて入っていました。
シャワーは天然温泉。赤ちゃん用の浴槽もあった
シャワーのお湯にも天然温泉が使われています。温泉宿としては、なかなかの贅沢。
湯口からわざわざ湯上がり用の温泉を取って置かなくていいので、最後にシャワーで新鮮な温泉を全身にかけて上がることができます。
端には、子供や赤ちゃん用の椅子・桶・浴槽なども置かれていました。一般的な旅館では、大人用の椅子などが置いてあるのみですよね。
持ち込むにも旅館に迷惑がかかるし、子供が大きくなるまで諦める家族もいると思いますが、なかや旅館さんは小さい子供を持つ親に嬉しいところです。
右端にちょこっと写っていますが、更衣室の椅子にもオムツ替え用の袋やウエットティッシュなども用意されていました。
こういう用意は、実際に子育てをされた方でないと、なかなか気が付かないところですね。
壁に飾られた数々のお礼の手紙
通路には宿泊したカップルや家族から送られた、お礼の手紙や写真が貼られていました。
大きいホテルで大浴場という楽しみ方も良いのですが、家族に愛される旅館というのは、見ていて心が暖かくなりました。
日帰り入浴では、天空の湯と呼ばれる通り露天風呂には入れないのですが、赤ちゃん専用の浴槽が用意してあり、一緒に露天風呂を楽しめるといった工夫もされています。
今回は1人での訪問でしたが、家族ができたり子供ができたら、こういう旅館に泊まりに来たいなぁと思った日帰り入浴でした。