足立区竹の塚。
東京西部で育った私は、以前全く知らなかった場所で「手動踏切の事故で人が亡くなった所」という印象しかありませんでしたが、縁あってやって来ました。
駅のホームには、駅の立ち食いソバなのに「究極の塩だし」と銘打った店があり、実際美味しいものでした。

駅から１５分、都内としてはかなり到達難易度の高い銭湯ですが、１６時の開店前に１０人以上の客が待っていました。
千鳥破風、青い瓦屋根が美しい伝統的銭湯にしか見えないのですが、入ってみて人気の理由が分かりました。

入口は、ロビーのあるフロント式。
格子天井、坪庭などは昔のままですが、その他は随分キレイに改装され、ロッカーはコインリターン式。

浴室には真新しく見えるカラン１９と立ちシャワー１、シャンプーセットが１列に２セット置いてあるサービスぶり。
浴槽は「強力なジェット」と「モミ効果付きデンキ」のある主浴槽、小さなバイブラ深湯、薬湯の３つと、銭湯としてはかなり頑張っている印象です。
温度は４０度付近と、これまたヌルめの現代人向き。
さらに、５、６人用の無料スチームサウナがあります。

男女壁に「湖のタイル絵」がある以外、内部は新しすぎて味わいはありませんが、宮造りの美しい建物で、薪で沸かす銭湯なのに、設備が現代的なのですから人気が出るのも分かります。