@nifty温泉 - 「ここだけ」のおもてなしで心地よさを楽しむ温泉特集

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夢古道（ゆめこどう）おわせ/夢古道の湯三重県／熊野・尾鷲エリア

熊野古道　夢古道の湯

温浴施設を楽しむとき、施設から受ける印象は重要なポイント。旅全体の印象が左右されることもしばしばです。世界遺産　熊野古道という格好の観光資源を後背地にもつ温浴施設をたずねてみると、実は観光だけではない、「ここだけ」のおもてなしが人気をよんでいました。

ほっとする古民家の物産館

土産物コーナー

「夢古道おわせ」のもうひとつの魅力は、古民家を移築して作られた物産館です。大きな梁や畳など、日本人でよかったと思える落ち着きの空間には、地元名産の海洋深層水を利用した塩やポン酢などの特産品が並びます。

また、こちらの物産館にあるレストランも「夢古道おわせ」の名物。なんと、温浴施設と物産館、そしてこのレストランをあわせて、3年連続、東紀州での顧客満足度ナンバーワンに選ばれているのです。

満足度ナンバー1！「お母ちゃん」のおもてなし

伊東さんによると、来館者は、初年度はランチバイキングとお土産だけで7、8万人、昨年はお風呂が加わって20万人、今年は、25万から30万人とのこと。毎年ファンが増え続けている理由のひとつに、このレストランでのあたたかいおもてなしがあります。

たとえば、レストランでいただけるランチ。これは「お母ちゃんのランチバイキング」として「夢古道おわせ」の名物。なんと尾鷲の3地区の主婦のグループにそれぞれ法人格を取得してもらい、週替わりでレストラン運営を任せているのです。中心は60代の「お母ちゃん」。
実は地区ごとに味付けが異なる、尾鷲ならではの味覚が楽しめると人気を呼んでいるのです。

古民家お食事処の佇まい
古民家お食事処
お食事処から海を望む

お食事処のにぎわい

しかし、この「お母ちゃん」のおもてなし、単に尾鷲の味が楽しめるというだけではありません。

「週末には、レストランは満席でお断りすることがあるんですが、お母ちゃんには、お客様に自分でおいしいと思う尾鷲市内のお店を紹介するよう、お願いしています。
お客様の前で携帯を使って予約を入れるんですが、お客様からは、あの人が教えてくれたとお礼を言われます。
お風呂も、混み合うときは同様に近くの温泉を紹介しています」（伊東さん）

できるだけお客様の立場になろうという取り組みに心まで癒されます。

@nifty温泉編集部が、施設の方に突撃インタビュー

「夢古道おわせ」店長伊東将志さん

お答えいただいたのは、
「夢古道おわせ」店長伊東将志さん（写真）

最後に、店長の伊東さんに今後の抱負について伺ってみました。

編集部 （以下略）: これからどんな取り組みを考えていらっしゃいますか？

伊東さん: 最初は中京圏からのお客様が多かったのですが、最近は関西圏からのお客様が増えています。
3年後には、高速が尾鷲まで開通しますから、それに期待しています。
まだまだやり残していることがたくさんあります。ホームページもようやくだし・・・。
“全国展開”もこれからです。

: 3年連続、東紀州での顧客満足度ナンバーワンに選ばれていますが、伊東さんはお客様への「おもてなし」や「サービス」についてどのように考えていらっしゃいますか？

伊東さん: 夢古道の湯は立地条件が良いとは、とても言えません。お店は国道から約10分ほど、足を伸ばしていただかないといけないところにあります。
お越しいただいているお客様は『わざわざ』お店に来ていただいていることになります。
その期待に応えるためにも、一人一人のお客様との出会いに感謝し、おもてなしの心をこめて接客、サービスを心がけていこうといつも考えています。