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最終更新日：2021年10月22日

温浴施設の新型コロナウィルス感染拡大防止対策「横浜天然温泉 SPA EAS（スパイアス）」神奈川

新型コロナウィルスの感染拡大防止を目的に、政府が提唱する「新しい生活様式」に則った営業が求められている各温浴施設。
これまでに体験したことのない災禍のなか、それぞれが利用者の安心、安全を第一に考えながらさまざまな取り組みを行っています。
そのなかから今回は、神奈川県横浜市の「横浜天然温泉 SPA EAS（スパイアス）」の事例を取り上げて、ご紹介したいと思います。

「横浜天然温泉 SPA EAS（スパイアス）」の新型コロナウィルス感染拡大防止対策

今回訪問したのは、横浜駅西口から徒歩5分のところにある「横浜天然温泉 SPA EAS（スパイアス）」。
新型コロナウィルスの感染拡大防止のために同施設がとっている対策や臨時休業期間中の対応を、同施設を運営している株式会社ミツウロコホスピタリティー事業部の長岡瑠理子さんにお伺いしました。

休業期間中にスタッフ各自がリニューアルアイデアを出し、自らの手で改装

緊急事態宣言を待つことなく、3月末から臨時休業を行うことにした同施設。営業を再開したのは6月12日と、休業は比較的長い期間に及びましたが、その間にスタッフ一丸となってこれからのあり方を模索。お客様に「『SPA EAS』を自宅や職場に続く第3の場所」にしていただくためのプランを各自が提出、web会議でのプレゼンテーションを経て、カフェとコワーキングスペースの改装を自らの手で行いました。

約10週間という臨時休業期間内にアイデア出しからプレゼンテーション、リニューアル工事に至るまで、すべてスタッフだけで行ったという「ボタニカル風イアスカフェ」。改装だけでなく、提供するメニューも栄養価やボリュームなどを考慮して見直しました。

「ボタニカル」をコンセプトにした心落ち着く緑のオアシス。カフェ中央のシンボルツリー「イアスの木」には、スタッフそれぞれの想いが込められています。

臨時休業期間中には、好評を得ていたコワーキングスペースを別フロアにも増設。これも専門業者の手を借りることなく、すべてスタッフ自らが手掛けました。

消毒や接触機会の低減

所在地である神奈川県の感染防止対策取組書を取得。「お客様へのご協力のお願い」とともに」入口に掲出されています。

エントランスに設置してあるアルコールで手指を消毒してから入館。

手指消毒剤は館内各所に設置。気になるところをお客様自身で拭けるようにしている箇所もあります。

受付のカウンターには透明な飛沫防止のカーテンやアクリルのシールドを設置。
料金のお支払いはコイントレーを使用し、クレジットカードご利用の場合はお客様に差し込んでいただけるタイプの機器を使用しています。

入館の際は検温を実施し、37.3℃以上の発熱が認められる場合には入館をお断りしています。

検温と合わせてお客様には問診票への記入をお願いしており、施設内での感染が確認された場合には連絡がとれるようにしています。

館内では、浴場や岩盤浴室、飲食時以外はマスク着用のご協力をお願いしています。一部休憩スペースではマスク着用を必須としており、また大きな声で会話をされているお客様にはお声掛けをしています。

また、スタッフも出勤前に検温を行い、37.3℃以上熱がある場合は出勤を停止。館内ではマスクまたはマウスシールドの着用を義務付けています。

メインの受付以外にも、館内着の貸し出しカウンターなど対面でのやり取りがある箇所には透明な飛沫防止のカーテンやシールドを設置。

そのほか、お客様が多く触れるところは1時間ごとにスタッフが消毒するように業務マニュアルを変更。さらに、岩盤浴エリアには「岩盤浴クリーンスタッフ」という専任のポジションも創設するなど、消毒や清掃に関してより踏み込んだ対応がなされています。

抗菌・抗ウィルス作用のある「Dr.ハドラスコーティング」を全館に実施

さらなる館内の感染症対策強化のため、抗菌・抗ウィルス作用のある「Dr.ハドラスガラスコーティング」を実施。
「Dr.ハドラスガラスコーティング」は、次亜塩素酸ナトリウムをベースにした「除菌剤」を塗布したあとに抗菌・抗ウイルス成分配合の「ガラスコーティング剤」を塗布するもの。その効果は5年以上継続します。

30名以上の作業員により一晩かけて全館にわたって実施。

抗菌・抗ウィルス製品の普及などを目的とした第三者機関「SIAA」による証明書を取得している「Dr.ハドラスガラスコーティング」を細部にまで施し、より安心して利用できる環境が提供されています。

「密閉・密集・密接」の回避

館内全般に空調の設定を最大にして換気機能を強化。岩盤浴室では1時間に1度のクリーンスタッフ清掃の際、数分間扉を開放するといった換気対策がとられています。

脱衣ロッカーは1つおきの使用として間隔を確保。さらに、受付でロッカーキーを渡す際に近接しないようコントロールしています。

サウナでは、座る場所の目安となるサウナマットを間隔をとって敷き、ディスタンスを確保。

人気のロウリュウイベントも現在は水掛けだけのサービスにとどめているほか、入場者数も半分以下に制限しています。

岩盤浴室では、床面に館内共通で使用しているアヒルの人形を配置して、1床おきの利用としています。

リラクセーションスペース「榮貴楼」でも、ディスタンス確保にアヒルが活躍。

階段広場「グランスカーラ」でも、密接を防ぐために多くのアヒルが配置されています。

パウダーエリアでは、ドライヤーと椅子の数を減らしてディスタンスを確保。

受付カウンターの前など、お客様が列を作るような箇所には床面に目安となるPOPを貼り付け、間隔をとって並んでいただけるようお願いしています。

そのほか、ボディケアやエステ関連のスペースでは、施術用のベッド数を減らしているほか、スタッフはマスクまたはフェイスシールドを必ず着用するようにしています。

混雑の回避

混雑には使用できるロッカーの数を通常よりも減らすことで対処。週末にはお待ちいただくケースも出てきますが、待機場所にはスペースをとって待っていただけるようにしています。
2020年9月現在、営業時間は23:00までとし、深夜の営業は取りやめています。

混雑を避けて利用いただくよう、店舗公式webサイトとニフティ温泉の「温泉IoT」混雑状況表示をリンクさせ、来館を検討している人に状況をアナウンス。入館制限が発生している状況では、さらにTwitterで情報を提供しています。

館内でも入館してすぐのコーナーにあるサイネージでニフティ温泉「温泉IoT」のリアルタイム混雑状況サービスを表示。現在の館内の混雑状況を案内して、混雑するエリアを避けて利用していただけるよう役立てています。
また、退館時には次の来館の際にに利用できるよう、ニフティ温泉の「温泉IoT」混雑状況表示へリンクするQRコードが載っているチラシを配布しています。

そのほか、ハワイアンフェアの際のフラダンスショーや音楽イベントなどの際には、スペースを確保して座席を設け、マスク着用のうえ観覧していただくような対策をとっています。

営業再開後の変化

利用者数

営業再開直後は女性の客様が少なかったが、カップルを中心に徐々に利用者は増えています。

滞在時間

お客様の滞在時間についてはあまり変化を感じてはいませんが、平日限定で短時間の場合に割安で利用できる「ショートステイプラン」の提供をはじめました。3時間までの利用であれば通常入館に比べて504円お得となっています。

お客様の反応

ほとんどのお客様が状況を理解した上で利用いただいており、感染防止の取り組みにご協力いただいています。ディスタンス確保のために館内各所にみられるアヒルの人形も好評です。

今後へ向けて

当初からお客様には癒やされていただきたい一心で進化を続けておりますが、現在のような時代背景で、より思いを強くしております。
特別な日のご褒美としてではなく、普段どおりの日常のなかで、あたりまえのように心地よさを得られるスパとしてご利用いただけるよう、細心の注意を払ってお待ちしております。

横浜天然温泉 SPA EAS（スパイアス）

「第14回ニフティ温泉年間ランキング2019」で全国総合1位を取得。
女子目線での様々なサービスが嬉しい、横浜駅西口に建つ温泉施設。
そのサービスは、パウダールームのレイアウトや充実したアメニティはもちろん、ブランケット1枚に至るまで女性専用を徹底。一方、男女一緒に楽しめる岩盤浴なども備えており、カップルでの利用にもしっかりと対応。それぞれの目的に合わせて、ストレスフリーでリラックスできる、細やかな心遣いが隅々にまで行き渡っています。

住所：神奈川県横浜市西区北幸2-2-1 ハマボールイアス内 4階～7階
TEL：045-290-2080
アクセス：
JR・私鉄横浜駅西口より徒歩5分、市営地下鉄からお越しの方は、9番出口から徒歩3分
首都高速三沢線横浜駅西口ランプより約2分
有料駐車場有（139台）

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※施設情報は2020/9/7時点のものです。