予防習慣ヘルスアドバイザーの木村 望友紀さん。教員を経てキャンプの世界へ。楽しくやりがいのある仕事につけた反面、ハードワークから陥った「なんとなく不調」な日々を「予防医学」の考え方に出会い、体も精神面も大きく改善されたそうです。
人はもっと健康になれるし、身体が元気になることでよりやりたいことに集中できるようになる。日々頑張りすぎている人たちを予防習慣ヘルスアドバイザーとしてサポートする、木村さんの暮らしのこだわりをうかがいました。
INDEX
1. 好奇心に従って学び、実践する
大学では小学校教諭を目指して勉強していました。「先生とはこういうもの」「先生らしくならなければならない」と偏った先入観を持ち、将来に漠然と不安を抱えていたころキャンプ実習に参加。そこで出会った、キャンプを仕事にする先生の生き様がかっこよく見えてワクワクしたんです。
子供に体験を届けたいという想いを体現し働く姿に、こんなに自由に生きている大人がいるんだと。その後は子供向けキャンプのボランティアに参加、刺激を受けてのめり込んでいきました。 ただ大学卒業後すぐにキャンプを仕事にする勇気はなくて…、1年間ご縁があった小学校で教員に。契約期間終了時に「やっぱりキャンプの仕事をしたい」とキャンプの世界に飛び込みました。
大人向けにキャンプ・トレッキングなどの自然体験を企画運営する会社に就職。事務局兼キャンプスタッフとして働いていました。仕事は本当に楽しくて、キャンプの仕事に就けたことも本当にうれしくて。社長と二人で切り盛りするベンチャー企業だったこともあり、仕事漬けの毎日。キャンプに同行するときは、夜明け前に家を出てテント泊が続く。事務所に戻るとデスクワークをして広報活動も。休みを取るのが下手だったんですよね。だんだんと生活リズムが乱れて、20代後半になると休日になると体調を崩すようになりました。
それまで自分は健康だと思っていたんです。でも、病院に行っても、根本的な原因かわからず、朝起きるのが辛いし、帰宅後は気絶するように寝る日々で…、今思うとすごい生活でした。体の不調が続く中で、思うように動けないことも続き、心の安定感もなくなっていき、仕事のパフォーマンスも落ちていきました。
当時の自分の知識だと、不調を感じても寝るか病院に行くかしか選択肢がなかったんですよね。そんな中で「予防医学」の考え方と出会いました。自分が不健康なことをしている認識はなかったし、食事も気を付けているつもりでしたが、それは野菜を食べていれば健康といった表面的なもの。予防医学を学び適切な理論や知識を身に付け、少しずつ実践していったんです。すると、徐々に体の調子や肌荒れも落ち着いて。2年間ほどは仕事を続けながら、学んだ予防医学を実践して身に付けていくを繰り返しました。
結婚、妊娠をきっかけにキャンプの仕事をお休み。じゃあ次に自分が何をやりたいかを考えたとき、妊娠を経て自分の体の変化を実感したこともあり予防習慣ヘルスアドバイザーの資格を取得。個人事業主として活動することになりました。もともと学ぶのは好きなんです。自分なりに学びを得て自分の声を聴き続けていくことが、本来進みたい方向に引き戻れる方法だと思っています。
2. 時間と質のバランスをとる
私の祖父母は自営業でこんにゃく屋さんをやっていて。母は会社員でしたので、祖父母と過ごす時間が長く、子供ながらにお手伝いもして身近な家族が働くところを見ながら育ちました。その影響からか仕事とプライベートは分断せず、混ざってる方が好きですし心地良い。自分の子供にも働く姿を見せたいと思っています。
育休後に仕事復帰、今は予防習慣ヘルスアドバイザーとして、オンラインや対面でのセッションを通して健康習慣サポートや自分らしく生きることが健康にもつながるという思いから、女性向けコミュニティーの運営を仕事にしています。
ヘルシーライフアドバイザーサービス
食事・運動・睡眠をはじめ健康をつくる12項目から 理想の体に必要な習慣づくりをアドバイスします。 自分に合った健康知識を選べるサポートをしていきます。 理想の状態をイメージしながら、あなたの生活スタイルに合った 健康習慣を作っていきましょう。
個人事業主として柔軟に勤務時間や日程を調整することもできるので、1日の中で子供との時間、家族に集中する時間、そして自分の時間を作ることを心がけています。子供に向き合おうとするといくらでも向き合えるのですが…。そればかりでは自分を満たしきれないタイミングがあったりする。仕事と子育てを含むプライベート、時間と質のバランスを意識しています。まだまだ模索中ですが(笑)。
3. 白湯 × プロテイン × バナナとストレッチの朝習慣
朝の過ごし方が1日の状態に大きく影響があると感じていて、朝の習慣は特に大事にしています。
毎朝、白湯を飲んで、プロテインを飲んで、バナナを食べます。体調によってはご飯も少し食べて身支度をします。余裕があるときは3分くらいの軽いストレッチをすることもあります。
朝一番の白湯は身体に溜まったものを流し身体を温めると、予防医学を学ぶ中で習慣になりました。毎朝白湯をつくることにハードルの高さを感じていましたが、前日につくったものでも同じ効果と聞いてそれならできると(笑)。水を沸かすときには鉄玉子という鉄の塊を入れています。お湯で煮出すだけで手軽に鉄を摂取することができます。知識を基に自分にはこうだったらできる、という習慣を作ることでだんだんと意識しなくてもできるようになりますし、軸も決まる。テレビで特集された健康食品を慌てて買いに走るということもなく、自分の心地いい行動習慣ができていることでぶれにくくなりました。
毎日の暮らしの中で、習慣やルーティーンを持つことは重要だと思います。朝は子供を保育園に送り出す準備などなかなか思い通りにならないですが、決まりごとをやり切ってスタートすると、今日もととのっているという気持ちになれます。
4. 意識して自然と接する
東京に住んでいると身近に大きな森や川はなかなかないですが、ちょっとした公園の木を見たり、芝生で裸足になる、空を見るなど、日常の中で自然と接する時間を持つことを大切にしています。自然に触れることでリフレッシュできますし、健康の土台となるものではないでしょうか。
これから以前のキャンプの仕事も再開し、初心者向けアウトドアコーディネーターとして、自然の中でキャンプや人と人を繋げるイベントも企画していく予定です。好きな仲間と好きなことができる居場所があるって本当に豊かなものです。そうした自然の中での体験を大人が子供に伝えていくことは、今後のキャンプや自然体験のカタチになっていくと考えています。
5. 互いを活かしあう連鎖を楽しむ
仕事は好きなことしか続かないタイプですが…(笑)、今の目的は、子供たちが未来もずっと幸せに笑顔でいられる社会にすること。そのなかで自分ができることをやっていきたい。そのひとつとしてママ向けのコミュニティーを2つ運営しています。ヨガインストラクターをしている友人と立ち上げたコミュニティーと、友人がつくっていたコミュニティーに途中から参加しました。子供が笑顔になるには、まずママが笑顔で余裕を持つことが一番大事。おしゃべりできる、学びをする居場所を作って、イベントを毎月やっています。
もともと0→1というよりは、2や3にしていくのが得意。やりたいことのスケールが大きく、栄養士、料理研究家といったさまざまな専門家の力も必要。一人で抱えるのではなく、これにはこの専門家、これにはこの専門家と、互いを活かしあう連鎖を生み出して、目的が大きいからこそ、みんなでやることで目的を実現していければと思います。
木村さんが考える「暮らしの主人公」とは
「自分にとって大切なことを自分に問いかけることができること」
予防医学の学びの中で、自分の人生は他の誰のものでもなくあなたのものだよと伝えていただいたことが大きなエネルギーになっています。誰かと自分を比べて自分を責めがちな性格でしたが、人の顔色をうかがったり、マジョリティーに引っ張られたりせず、自分らしく生きることをテーマにしています。
他人と違うことが自分らしさということ。誰かに合わせることも時には必要ですが、自分の心の声を聞くとか、大きな声で言わなくても自分の中で持っておくことは大切。相手や周りの人も同じようにできている状態が大事だし、そういった互いを尊重し合えるかかわり方をしていきたいですね。
Profile
木村 望友紀 きむら みゆき
予防習慣ヘルスアドバイザー
大学卒業後、自然の中で人がイキイキと過ごす場づくりに憧れ、教員を経て、キャンプの企画を手掛ける企業へ就職。多忙を極める日々の中で心身のバランスを崩したことがきっかけとなり、予防医学について学ぶようになる。現在は予防習慣ヘルスアドバイザーとして「U-kichi」を主宰。心も身体も健康で元気な人を増やす。」をミッションに、「なんとなく不調」を抱えながら頑張る人たちの健康習慣づくりをサポートしている。3歳の女の子、1歳の男の子と2児のママ。
※この記事は個人の感想であり、効果・効能を示すものではありません
提供元:U-kichi【PR】
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