さまざまな分野で活躍する人にスポットを当てるインタビューコンテンツ「暮らしの主人公 Stories」。初回は「ニフティ温泉」の川名 結有編集長。温泉・スパ情報の専門サイト「ニフティ温泉」を編集長として率いながら、プライベートでは一児のママとして、忙しい日々をおくる川名編集長が、日々自分らしくととのうために心がけていることを、5つのキーワードで話してもらいました。
INDEX
1. 好きなことを徹底的に楽しむ
20代前半にスーパー銭湯暮らしをする期間があり、救われた経験から温泉やスパが大好きになりました。実家を出てはじめて一人暮らしした家ですぐゴキ○○の赤ちゃんが大量発生(リフォームが雑で、腐った床の上にフローリング貼ってあってそこから発生していたそうです)、駆除業者が入るまでの3週間ほどの間家に帰れなくなってしまって…。
仕事が終わった後は飲食店で時間をつぶし、駅のホームで漫画喫茶のナイトパックの時間まで待機し、漫画喫茶に泊まる…という日々を過ごしました。こうした毎日に疲弊していたところ、朝まで営業している池袋の「タイムズ スパ・レスタ」に泊まり、あたたかいお風呂と石鹸の香りで心が解きほぐれた感覚を、今でも鮮明に覚えています。
「スーパー銭湯の素晴らしさをもっとたくさんの人に伝えたい」という想いで、今は微力ながら「ニフティ温泉」を通して、スーパー銭湯への恩返しをしています。
もちろん、今も温浴施設には頻繁に通っていますが、施設のこだわりなどを知ったうえで温泉サウナを楽しみたいので、「ニフティ温泉」の施設レポートや公式ページは熟読して行く派です。
自分が好きな温泉やスパをもっと楽しむために、温泉ソムリエやサウナスパ健康アドバイザーを取得しました。温泉のあとのマッサージ(リラクゼーション)っていつもより効くよなーと漠然と思っていたのですが、そういった研究データがあるというのを知ってからより気持ちよく感じるようになりました。プラシーボ効果もあるかもしれませんが、それでいいと思っています(笑)。
2. 必要かどうかより、あったら楽しいかどうか
アイスの『ピノ』に、ハートの形のものが入ってたらラッキー!というジンクスのようなものがあるんですけど、あれってほとんどの人がピノを食べるのが目的で、ハートのためには買ってないですよね。
サウナや温浴施設全体で「ととのう」のも、あくまでその時間や体験を楽しむのを目的として、たまたまととのえたらラッキー!くらいの心持ちでいるのが、良い付き合い方なんじゃないかなと個人的には思います。
私自身、サウナではじめて「ととのった」ときは衝撃で、新しい世界に出会えた気分でした。ただ、口コミで「ととのえなかったから酷評!」といった投稿を見ると、温浴施設を愛するものとしてはちょっと悲しくなることもあります。
せっかくリフレッシュして癒されることを目的に行っているのに、ストレスを感じるのはもったいない。あまり構えず、サウナで汗かいてスッキリ!おっきいお風呂気持ちいい!くらいハードルを下げてあげて、たまたまととのえたら今日はコンディションが良くてハッピ~くらいの感覚でいるのが、自分には合っているようです。
以前、iPad miniが発売されたときに、「気になるけどiPhoneあるし、必要ないかもしれない」と悩んでいたら、エンジニアの同期に「おもちゃなんだから、必要かどうかじゃないんだよ。あったら楽しそうかどうかで考えなよ」と言われたのが衝撃で。たしかにそのほうが、気持ちが楽かもしれないと思いました。
最近、「サウナは心拍数が通常時の2倍になったタイミングで出ると良い」と聞いて、よりサウナを楽しむためにスマートウォッチを買いました(推奨されている使い方ではないので、自己責任です)。「スマートウォッチ便利?」と聞かれこともありますけど、便利とかじゃないんですよね。ひとつのおもちゃとして愛でて楽しんでいます。
3. 睡眠時間や歩数などのヘルスケアデータに向き合ってみる
サウナ用に買ったスマートウォッチで、睡眠時間や歩数が数値化されるので気にするようになりました。睡眠足りてないなーと思ったら早めに寝るようにして。
今は歩数目標を6,000歩に設定していて、時計を見るたびに歩数が見えるので、もうちょっと遠くまで歩こうかな?とか、エレベーターじゃなくて階段で行くか!とか、歩くことが遊びになった気分です。
ヘルスケアデータに向き合ってみると、ちょっとした生活習慣の見直しのきっかけになったり、それ自体を目的化して楽しむことができたり、メリットがあるなあと思っています。
毎日の暮らしの中で「ととのう」って、きちんと片付いた部屋でアロマを焚いて…というイメージがあるかもしれませんが、我が家には3歳男児がいて、片付けても片付けても部屋が散らかってしまいます。寝かしつけの後アロマを焚いてゆっくりひとりの時間を…なんて思っていても、だいたい寝落ちしてしまっていますし(笑)。
だからこそ、あまり「ととのう」ための環境づくりにこだわってしまうよりも、睡眠時間や歩数を、昨日よりもちょっと改善してみようという小さなゴールに置いてみるほうが、結果的に「ととのう」ことができるかもしれませんね。
4. インナーケアアイテムで帳尻を合わせる
東日本橋駅にある「sauna OOO(オー)」というプライベートサウナで飲んだ「赤紫蘇ファイブミニポ」というドリンクがとてもおいしくて。自分でも赤紫蘇エキスを買って試してみたら「私はこの味が好きだったんだ!」と思う好みの味。
sauna OOO(オー)銀座・新橋周辺
sauna OOO(オー)のお得なクーポン・温泉情報・口コミ情報が満載。sauna OOO(オー)(銀座・新橋周辺)の写真やサービス案内から、周辺の日帰り温泉・スーパー銭湯・スパの情報も見つかります。
赤紫蘇はビタミンやミネラルが豊富で、特有のロズマリン酸には抗酸化作用や肌を整える効能があるとのことなので、在宅勤務の日はソーダで割って飲みながら仕事して、ちょっと健康になった気がしています。
美容好きの編集部員がおすすめしてくれた高濃度ビタミンCのサプリなども愛用しています。ちょっと忙しくて食生活が乱れているかも…と落ち込みそうなときも、それらを飲んで「これでよし!」と帳尻を合わせた気になっています。
サプリだけじゃダメなのはわかっているんですが…、飲まないよりは良さそうとある意味メンタルケアも兼ねているかもしれません(笑)。
5. ときには、あえて「カタチ」から入ってみる
温浴施設のオリジナルグッズを集めるのが、最近の楽しみです。ドリンクボトルやメッシュバッグなど、ちょっとずつ揃えた課金アイテムを身に付けて、温泉やサウナに行っています。
温泉旅行とセットになることの多い「お寺観光」の楽しみ方って、これまでよくわからなかったんです(笑)。親や義親がお寺めぐりが好きなので一緒に旅行に行ったときにはめぐることも多く、この時間をもっと「好き」に変えて楽しめたらなと。そこで「御朱印帳」を買ってみて、御朱印集めをはじめたら興味も沸いて。お寺に行くのがちょっとした楽しみになりました。
目線を変えたり、関心のあるものをプラスしたりすることで、好きなことが増えていっています。
川名編集長が考える「暮らしの主人公」とは
「小さな楽しみやちょっとした幸せをたくさん散りばめられること。自分を回復させる、駆け込み寺のような場所やモノ、コトがあること。」
子どもが生まれ、漠然と自分は「暮らしの主人公」じゃなくなるのかな…と思っていましたが、仕事を含め、今、好きなことや楽しいことがたくさんあります。毎日歩数をカウントするのが楽しいとかほんの小さなことでもよいので、自分の機嫌を取れることを意識的に作れるともっと毎日の暮らしが彩られるのではないでしょうか。
「ニフティ温泉」の編集長としては 「メンタルケアスポット」としても温浴施設がもっと活用されるようになるといいなと思います。レジャーとしての温泉・サウナももちろんよいのですが、今日は疲れたな、しんどかったなという日に、鬱々とした気持ちを家に持ち込こんで「あーお風呂入るの面倒くさいなー」って嫌な気持ちで過ごさずに、温浴施設に駆け込んで欲しい。
モヤモヤは全部お風呂で流して、なんならご飯もそこで食べて帰って寝るだけにしてもいいんじゃないかな。しっかりお風呂に浸かったり、サウナに入ったあとはよく寝れますから、帰ってぐっすり寝てリセットして欲しい。仕事帰りに気軽にひとっ風呂浴びて帰る、みたいことがもっとスタンダードになるといいなと思います。ぜひ「ニフティ温泉」で職場や自宅近くにある、気軽に立ち寄れるお風呂屋さんを探して、自分なりの駆け込み寺を見つけて欲しいですね。
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Profile
川名 結有 かわな ゆう
ニフティライフスタイル株式会社 「ニフティ温泉」編集長
大学卒業後、ニフティ株式会社入社。@niftyポータルサイトの編集、チームリーダーを経験後、2016年1月からニフティ温泉を担当。ウェブサイトのディレクション、ランキング企画の立ち上げ、PRなど幅広く担当し、2018年4月からニフティ温泉の編集長に就任。温泉・スパの魅力を多くの方に伝える活動をしている。温泉ソムリエの資格保有。プライベートでは一児のママ。
出演:フジテレビ「ポップUP!」、MBS「サタデープラス」、TVK「猫のひたいほどワイド」
協力:「第5回 おふろ甲子園」審査員、日本経済新聞 NIKKEIプラス1「絶景サウナランキング」審査員(今週の専門家)
※この記事は個人の感想であり、効果・効能を示すものではありません
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