-
さて、イーダちゃんの野沢温泉ラストのしまい湯は、こちらの「麻釜の湯」でした。こちら、「真湯」や「熊の手洗湯」の近くに位置してます。野沢温泉のメインストリートをまっすぐいったら自然に突き当たる感じ。だもんで前日から何度もその前を行ったり来たりしていたので、おお、そうだ、あそこにも入らなくちゃな、と朝靄のなかをやってきたのでありました。
時刻は午前07:00時ちょい---ほかのお客はありません。
こちらも「大湯」や「河原湯」なんかと一緒で、風呂と着替処が繋がっているタイプです。お湯は---でも、ここ激熱!(X.X)---多分、朝イチで誰も入ってないから温度が上昇しちゃったんだと思うんですが、とにかくいままでで一番の超熱湯でした。水で埋めて、床にこぼれるお湯に足裏が耐えられない感じ。
「うぎょーっ」とか「くはーっ」とかうめきながらも、でも、なんとか入りましたヨ。最初は熱すぎて足先がじんじん痺れるようでしたが、慣れてくるとそれもまた味。水ななかで身動きするような余裕はあまりなかったですけどね。
ふと、チチチチという声に気づいて見てみると、あら、こちら、男湯の内側の扉のうえに、岩ツバメが巣を作っておりました。こちらの湯小屋は屋根のすぐ下の部分が外と繋がっている吹き抜けの構造で、岩ツバメはどうやらそこから出入りしているようでした。よく観察してると、チチチと頻繁に行き来するのは二匹。岩ツバメの若夫婦と推察しました。
チチチと岩ツバメが鳴いて、風呂のなかから僕も何気なくチチチと返して。
最初のうち僕のチチチに警戒して、すぐに逃げてしまったご夫婦も、慣れてくると僕のチチチにもだんだん逃げださなくなりました。どころか僕のチチチにチチチと応じてきたりね。
温泉の恵みは人間のみならず、こうした岩ツバメなんかにももたらされているんだなあ、と、なんとも感無量な印象的な朝湯となりました。
野沢温泉、有難う<(_ _)>5人が参考にしています