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飛騨小坂温泉郷、下島温泉にあるこじんまりした宿です。日曜日の午後遅くに立ち寄りました。
朝六荘に着いたとき、辺りは薄暮に包まれていました。宿の玄関の明かりが暗かったので、今日は入れないかなとと思いながらもおとないを入れると、愛想の良い女将さんが出てこられ、「今、ちょうど良い具合になったころですから」と案内してくださいました。泊まりのお客さんがいないため、お風呂は一つしか沸かしていないとのことで、貸し切りで使わせていただきました。窓の外には川の景色が眺められ、お風呂から対岸の「ひめしゃがの湯」が見えるのですが、そこの駐車場には車がびっしり。「あそこは混んでるんやろな」と言いながら、ゆったり湯浴みを楽しみました。
二つある浴室のうち、小さい方に入りましたが、こちらは家のお風呂を少し大きくした雰囲気で、湯舟もポリ製の素っ気ないものでした。ただし、お湯は浴槽に注がれた直後だったのがよかったのか、まずまずでした。ほんのり褐色に色づいたお湯で、ごく弱く金気味がしました。炭酸を含んだお湯らしいのですが、湯舟のお湯からはそれを実感することができず、後ほど飲泉所で試してみて驚きました。そのままサイダーになりそうなほど炭酸を含んでいます。実際、明治時代にはサイダーとして出荷されていたこともあるとか。それを湯舟で感じられなかったのはなんとも残念でした。
情報誌の記載ではお昼の間は日帰り入浴が可能となっていますが、私たちが訪れた感じではもう少し早く着いていれば、浴槽にお湯が満たされておらず、入浴できなかったと思われます。お出かけの前には確認されたほうが無難でしょう。
下島温泉朝六荘入湯日:2007.11.115人が参考にしています