ココロとカラダをととのえる“暮らしの主人公Stories”

ウェルネスライフ・プロデューサー:小池 美枝
ウェルネスライフ・プロデューサー:小池 美枝

自分に目を向ける時間を大切にすることで、自分を幸せにする

食医・薬膳料理研究家・国際中医師などさまざまな肩書きを持つ小池 美枝さん。中医薬膳学を元に編み出した、オリジナルのライフスタイルメソッド「Yakuzen retreat(薬膳リトリート)」として、全国各地のその地の特産物を使った、薬膳の取り入れ方やココロのととのえ方を伝える活動を行っています。

この記事では、小池さん自身の日々の暮らしの中で、生活を心地よくととのえるために取り組んでいることをインタビュー。小池さんが実践している、ココロとカラダをととのえるための5つのことを教えていただきました。

INDEX

1. 朝を心地よく過ごす

(ご本人提供)

朝起きたらまず、家の全部の窓を開けて風を通します。次に植木に水をあげて、犬の散歩に行って、簡単でいいので朝ごはんを作って食べる。この一連のルーティンができる日は「ととのっている」と感じます。

朝ごはんを屋外で食べるのが好きなんです。ちゃんとした食事じゃなくてもいいんですが、太陽の光や風を浴びながら、自然の中でごはんを食べる時間は心地いいですね。食器とかカトラリーを、自分のお気に入りのものを使えば、さらに満足度もあがりますよ。

2. 1日1回でもお茶の時間をつくる

(ご本人提供)

1日に1回でもいいので「お茶の時間」をつくるようにしています。「お茶」というのは、ペットボトルに入っているような出来合いのお茶ではなくて、自分で淹れるお茶です。お湯を沸かして、茶葉をポットに入れて、茶葉が開くのを数分間待って、淹れたてのお茶の香りを楽しみながらいただく「お茶」です。

私は、とにかく高校生のころからお茶が大好き。フランスの紅茶専門店「マリアージュフレール」の紅茶を何十種類と手に入れて、ひとつずつ飲み比べしたことも。当時の日本ではまだマイナーなブランドだったので、フレーバーの組み合わせに斬新さを感じました。その時々で好みも変わるので、紅茶や中国茶にはまっていたこともあれば、日本茶にこだわっていたことも。種類がたくさんあると同時に、フレーバーもスタンダードなものからすごく変わったものまで豊富にあって奥が深い。

オリジナルブレンドの薬膳茶の販売をスタートしていますが、おかげさまで「薬膳ですがとてもおいしいです」と褒めていただくことがとても多いんです。若い頃からたくさんの種類のお茶を飲んだ経験が、今の薬膳の分野でもすごく役に立っていると感じています。お茶の時間は欠かすことのできないものですね。

3. 裸足で砂浜を歩く

(ご本人提供)

海の近くに住んでいるので、毎日のように海岸に行って砂浜や水の中を裸足で歩いています。今の家に引っ越す前は東京に8年ほど住んでいましたが、それ以前は海の近くに住んでいたんです。離婚を機に海が恋しくなって…、海に近い神奈川・鎌倉の由比ガ浜に移り住みました。自然が豊かで、いろいろな方がいて面白い地域です。

オンラインの仕事も増え、「毎日東京にいなくても、いいのかもしれないと思ったこともきっかけ。ゴールデン・レトリーバーと一緒に暮らしているんですが、その子にとっても自然の多い環境の方がいいかなと。

中医学では、「人間は自然の一部である」という考え方を学びます。私が思う一番身近な自然って「食材」なんですよね。海や森だけじゃなくて、野菜や魚も「自然」なんです。お庭やバルコニーでハーブを育てる、でもいいんです。自然のそばにいることが、自分らしくいる方法のひとつではないでしょうか。

4. 心地いい音に囲まれる時間をつくる

仕事の合間やリラックスしたくなった時には、好きな音楽を聴く時間を作るようにしています。学生の頃は吹奏楽部に入っていて。中学生の頃はフルート、高校生の頃はクラリネットを吹いていました。その頃からずっと音楽が身近にある生活です。

音にも、「心地いい音」と「心地悪い音」があります。「心地いい音」に囲まれている時間は、すごく満たされるんですよね。「音楽療法」という分野がありますが、音にはカラダやココロのバランスをととのえるパワーがあると思っています。

5. 眠る前に自分と愛犬に「ありがとう」と言う

(ご本人提供)

夜眠りにつく前にベッドに入ったら、「今日1日ありがとう」と自分に言うようにしています。そのあと愛犬のノアにも「ノアちゃん、ありがとう」って。もし翌朝目が覚めなかったとしても後悔しないように、1日の最後に必ず言います。

後悔することがないと思えるようになると、心が落ち着いて、本当に穏やかな気持ちになれるんです。朝になったら目覚めることは、当たり前のようで当たり前じゃない、と。若い頃は理解できなかったことですが(笑)、年齢を重ね50代となり大事なことだと感じるようになりました。

小池さんが考える「暮らしの主人公」とは

「自分が自由であることを実感すること」

(ご本人提供)

日々の生活の中にある「自分の自由」を大切にすることを心がけています。本当に些細なことでいいんです。「アイスクリームが食べたい」「お茶が飲みたい」「音楽を聴きたい」とか。どんなに忙しい人も日々たくさんの選択をしながら生きていますよね。何を選択するかを自分の意思で決められることが、「自由」ということだと私は思います。

例えば、毎日仕事や家事、家族のケアなどで忙しく、「自由」を実感することが難しかったとして。それでも、朝ごはんには自分で選んだものを食べることができたら、それは「自由」だと捉えてみる。考え方ひとつなんですよね。我慢していることやできないことに目を向けるのではなく、些細なことでも「自由だ」と思えたら、すごく幸せを感じることができるのではないでしょうか。。私は今、それができるようになって、すごく自分が幸せになりました。

Profile

小池 美枝 こいけ みえ

株式会社アール・ド・ヴィーヴル 代表取締役 食医、薬膳料理研究家、国際中医師
ウェルネスライフ・プロデューサー

外資系企業のブランディングやPR・コミュニケーションの仕事に25年間従事。フランスの「art de vivre(アール ド ヴィーヴル)」という、生活の中に幸せを見出す生き方に共感し、食・健康・ホスピタリティへの関わりを通して「人が幸せになるお手伝いをしたい」と思ったことをきっかけに、40代で国立北京中医薬大学 日本校に入学。卒業後に国際中医薬学師と国際中医師の世界資格を取得。2019年に株式会社アール・ド・ヴィーヴルを設立し、中医学に基づいたオリジナルのウェルネスライフメソッド「Yakuzen retreat®」を3年かけて完成させた。国際中医薬膳師の資格取得コースや薬膳茶講座、地方でのワークショップなど幅広く活動している。旅好きで渡航歴は100回を超える。長年プレスツアーをプランニングしてきた経験を生かし、ウェルネスツーリズムのプロデューサーも務める。旅先で知った各地の食文化と薬膳をマリアージュさせた新ジャンルの料理「mie’s art kitchen」の普及を目指している。

※この記事は個人の感想であり、効果・効能を示すものではありません

提供元:株式会社アール・ド・ヴィーヴル

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