ココロとカラダをととのえる“暮らしの主人公Stories”

自分で自分を満たしながら、人の喜びを創る

花王株式会社でトータルメンズケアブランド「サクセス」のブランドマネジャーを務める林裕也さん。35歳のときに双子が生まれ、6ヶ月間の育児休業をとったことをきっかけに、「仕事も家庭も追求して、かっこいい40代になるには?」と考えるようになったそうです。

自分と向き合う時間や人との出会いを大切にしながら、仕事以外でもさまざまな学びにチャレンジするうちに、前向きに歩んでいけるようになったという林さんに、ととのう日々を過ごすためのキーワードをお聞きしました。

INDEX

1. 仕事以外の学びや活動を5:5ではなく10:10に

双子が生まれた頃は仕事が忙しくて、帰りが毎日20時頃と遅かったんです。夜中の2時まで妻に寝てもらい、代わりに育児をするといった生活を送っていたので、睡眠時間は毎日4時間くらいの状態が続いていました。今思えばもっと寝ていなかったかもしれません。「このままだと家庭が崩壊するかもしれない」と危機感を覚え、6ヶ月間の育児休業を取ることに決めました。

当時はまだイケイケの35歳だったので、休んだ分もすぐに取り戻す自信があったのですが。結局同期より2年も昇格が遅れてしまいました。職場に復帰したときは辛かったですし、自己肯定感もすごく下がってしまいましたね。

でも、その経験のおかげで、「仕事もプライベートも両方とも追求できる」という気づきがありました。ワークライフバランスが大事とよく言われますが、5:5ではなく10:10にできることがわかったんです。仕事もプライベートも成功させるために、まずは環境を変えてみることにしました。当時はかっこいい40代になりたいと思っていて。青年会議所に入ったり自己投資してセミナーを受講したりするようになり、行動を変えていきました。仕事以外でも学びのための時間を作り、自己投資をしたのが30代後半の頃です。結果、すべてに納得できていると感じるようになり、前向きな気持ちで40代を歩めるようになりました。

2. ココロとカラダの状態に対して、できるだけ素直になる

自分の心と体の状態に対して、できるだけ素直になれるよう心がけています。辛いなと思ったら休んで、厳しいなと思ったら誰かに甘えたりして。40代になってからは、自分にムチを打ってがむしゃらに頑張ることはしないですね。

かっこいい40代って、自分のことをわかっている人ではないでしょうか。よく聞く「自分らしさ」という言葉は、僕にとっては難しかった。30代の頃は意外と自分のことをわかっていなかったと思います。でも、自分と向き合う時間を取るようになって、自分がどうなりたいのかを考えられるようになりましたね。

朝5時に仕事前に通う草加健康センター(ご本人提供)

自分を休めたいと思ったときは、サウナに行っています。もともと、お風呂が大嫌いだったのですが、友達と地域のお祭りでテントサウナをやってからサウナに通うようになりました。普段から結構自律神経が乱れやすくて。寒暖差アレルギーもあるので、調子が悪くなったらサウナに行ってカラダをととのえています。よくサウナに入りに行くのは「湯乃泉 草加健康センター」です。そこでは黙浴を推奨されているので、瞑想しているような状態を作れるのが気に入っています。サウナで頭の中のモヤモヤが整理されることで、それまで思ってみなかったアイデアがひらめくことも増えました。

3. 人生の目的や自分の気持ちを言語化する

毎日の習慣にしている手帳と本(ご本人提供)

人生の目的や仕事の目的、ブランドの目的など、それぞれの目的を見失わずに一貫性がとれた行動ができているかを確認するようにしています。その手段として、手帳に目的を書いて毎朝見返すようにしています。人生の目的を決めて、言語化する。それらを常に意識するようにすると、うまくいかないときでも行動がブレなくなるんです。

この考えは、「アチーブメント」という目標達成の技術から学んだことなのですが、実践できるようになったのは2年前くらいからですね。3年前から理論自体は知っていたのですが、自分のものにするまでには時間がかかりました。

手帳に書く以外にも、毎朝X(旧Twitter)に自分の気持ちも書くようにしているんです。「昨日はこうだったから、今日はこんな気持ちで取り組もう」という感じの文章を書いています。誰かに見てもらうのが目的ではなく、自分のモチベーションを上げるために行っています。

4. コントロールできることだけに集中する

「アチーブメント」のセミナーを通して、良い人間関係を作るための心理学「選択理論心理学」を学びました。その学びの中に「自分の思考と行為は選択できる」という考え方があります。人は変えられないという前提を持って、自分の思考や行動を変えることで、望む通りの現実を作っていけるというものです。

この心理学を学んでからは、他人や過去などの変えられないことに心が乱されないように気をつけ、自分でコントロールできること、たとえば自分の思考や行動、未来などに集中して、正しい選択ができるよう常に意識できています。

以前の自分は、相手をコントロールしようとしたり説得したりすることが多かったのですが、なりたい自分になるためには「自分は何をしたらいいのか」などと考えるようになり、未来と自分に意識を向けるようになったんです。今は人の言動に惑わされたりすることも減り、日常を心地よく過ごせるようになりました。

5. 人の縁を大切にして結んでいく

地域活動やセミナーを通して、いろんな人と会う機会が増えたのですが、単に会うだけで終わらせないようにしています。初対面の印象だけでなるべく相手を判断したり距離を置いたりはしないで、「この人と何かできたらいいな」といった前向きなイメージを持ちながら人と会うようにしていますね。

そうすると、その人との意外な接点を発見したり、人と人との繋がりがどんどん広がっていったりするような出来事が、ここ数年ですごく多くなりました。特にセミナーに通うようになってからは、自分とはまた違うフィールドで活躍されている方々とたくさん出会えるようになり、今でもそこでできた縁を大事にしています。

コロナ禍での青年会議所活動(ご本人提供)

あとは、縁を次につなげることも意識していますね。「自分にはできないけど、あの人ならできるかも」と、人を紹介したり縁を結ぶお手伝いをしていると、自分にまた新たな縁が返ってきたりします。このような心がけをするようになって、気づけばFacebook上の友達がこの3年ほどで約200人増えました。

林さんが考える「暮らしの主人公」とは

自分で自分を満たすことで、多くの人の喜びを創るリーダー

何事にも愛や感謝を持ちながら、周りの人にたくさんの喜びを創ることができるリーダーを目指しています。そのためには、「サクセス」のブランドパーパスにもあるように、自分で自分に納得していることが大切だと思うんです。

30代の頃の僕は、仕事においても「70点を取れているから大丈夫」などと思ったり、周りからの評価に一喜一憂したりしていました。でも、自分で自分を満たすようになってから、ココロがととのった状態になり、自分の可能性を信じられるようになりました。この「満たされている自分」だからこそ、身近な人への貢献を考え、役に立つ存在を目指すことができるのではないかなと思っています。

Profile

林 裕也 はやし ゆうや

花王株式会社ヘルス&ビューティケア事業部門 ヘアケア第1事業部
サクセスブランドマネジャー

2004年花王株式会社に入社。入社から3年間、販売会社にて小売店への提案営業に従事。2007年から柔軟仕上げ剤「ハミング」「フレアフレグランス」、衣料用漂白剤「ワイドハイター」、制汗・デオドラント剤「8×4」「ニベア デオドラント」、大人おむつ用品「リリーフ」などの人気商品のマーケティングを担当。2021年から男性用化粧品「サクセス」のブランドマネジャーを務める。日本マーケティング協会認定マーケティング・マスター。プライベートでは男の子と女の子の双子の父。

※この記事は個人の感想であり、効果・効能を示すものではありません

提供元:花王株式会社

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