Yanagiya Ryokan(柳屋旅館)

評論

• 2016/01/03

  TAKE

  日奈久温泉にやって来ました。こちらは明治23年創業で130年の歴史を持つお宿。11月連休最終のお泊り処として利用しました。温泉街の入口にあり、国道に面した立地です。現在の建物は戦前・昭和のものになるらしい。玄関の梁の辺りに明治の名残が若干あるとか。残念ながら、国登録有形文化財にはなっていません。大広間の辺りとか、欄間とか天井の四隅が丸まった辺りなんか、古い時代の奢った造りなのかなと思ったり。廊下の雰囲気とか、宿泊部屋とかも昭和の宿だな。と感じる部分はあるんですが。文化財になるには様式の希少性とか、美観・保存状態など条件にもよるのだろうか。因みに施設登録にアップした写真は中庭側からのもので、今回アップした表側から見るよりも見栄えがする感じです。なおご近所に文化財の指定を受けている金波楼があり、外観のみ見物してきましたが。なるほど確かに立派な感じですね。 さてこちらのお湯は単純温泉、泉温43.9℃、源泉名は日奈久温泉旅館協同組合（混合泉）。溶存物質（ガス性除く）:909.2mg/kg、pH:8.0。この源泉は共同源泉のため、以前に訪問した松の湯と同一でした。従って以下詳細は省略。 使用状況は加水:なし、加温:なし、循環ろ過:なし、消毒:塩素消毒ありの表示。 お湯の特徴としては食塩・重曹系の単純温泉。 内湯のみでタイル張りの２槽あり、共に１畳強。湯色はほぼ無色透明。香りは槽内ほぼ無臭で仄かな塩化物系か・という感じ。浴感はあまり目立たない。手前は適温41℃。奥側からのオーバーフローを受ける。奥側に湯口があり、こちらはややあつ42～43℃。湯口でもほぼ無臭で仄かな塩化物系。湯口には飲泉コップが置かれている。消毒表示はあるものの完全放流であることは間違いなく、消毒臭も特にない。印象的には悪くない感じでした。 食事は八代海の海の幸が主役といった感じ。八代海の向こうには天草があり、この辺は海の幸に恵まれていると思う。刺身はヒラメ、太刀魚、かんぱち。汁物はエビ真薯、天ぷら、サラダと有頭エビ、酢の物、イカ刺しとろろ、ぶり照り焼き、台物に牛焼肉、ハモの湯引き酢味噌…といった感じでした。宿泊料金もそこそこでしたし、内容的には満足出来たと思います。 この点も含めての総合評価ですかね。