Ichirinokougen Hotel Roan(一里野高原ホテル　ろあん)

評論

• 2016/03/16

  きくりん

  白山スーパー林道の入口近くに建つ、昭和52年に開業した高原の温泉宿。平日の午前中、日帰り入浴して来ました。館内に入ると、山荘風の広いロビー。訪れたのは夏ですが、仮に冬に訪れても快適なホテルライフを楽しめそうな、趣ある設えです。 入浴料700円は、玄関から左手のフロントで。右手の階段で２階へ上がり、右手に廊下を進んだ突き当たりに、男女別の大浴場があります。棚に籐籠が並ぶ脱衣場には、ドライヤーも完備。石造りの浴室に入ると、左右に８人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは馬油系です。左側に、10人サイズの石造りＬ字形内湯かあり、うっすら黄褐色がかった透明のナトリウムー塩化物・炭酸水素塩泉[源泉名:岩間温泉(再)]が、源泉かけ流しにされています。10km先の岩間温泉からの引き湯。源泉93.8℃を、加水･加温せず、42℃位に調整。PH7.7で、やや肌がスベスベする浴感です。石組みの湯口から注がれる湯を口に含むと、芒硝臭がして微塩味でした。 続いて、外の露天風呂へ。床は畳敷きで、４人サイズの木造り浴槽が１つ。湯温は41℃位です。茶色い湯の花が沈殿し、浸かると舞い上がります。目の前に広がるのは、杉林の景色。森林浴もしつつ、貸切状態でまったりできました。 主な成分: ﾘﾁｳﾑｲｵﾝ3.0mg、ﾅﾄﾘｳﾑｲｵﾝ528.1mg、ｱﾝﾓﾆｳﾑｲｵﾝ1.3mg、ﾏｸﾞﾈｼｳﾑｲｵﾝ2.5mg、ｶﾙｼｳﾑｲｵﾝ30.8mg、ｽﾄﾛﾝﾁｳﾑｲｵﾝ2.8mg、ﾏﾝｶﾞﾝｲｵﾝ0.1mg、鉄(Ⅱ)ｲｵﾝ0.3mg、ﾌｯ素ｲｵﾝ2.4mg、塩素ｲｵﾝ591.1mg、臭素ｲｵﾝ2.5mg、硫酸ｲｵﾝ202.0mg、ﾒﾀ亜ﾋ酸ｲｵﾝ0.3mg、ﾋﾄﾞﾛﾘﾝ酸ｲｵﾝ0.6mg、炭酸水素ｲｵﾝ345.1mg、炭酸ｲｵﾝ1.3mg、ﾒﾀｹｲ酸182.7mg、ﾒﾀﾎｳ酸10.1mg、遊離炭酸26.9mg、成分総計1.967g ※なお脱衣場には、岩間山荘と同じ昭和33年の分析書しか掲示されておらず、フロントで尋ねたら平成16年(それでも古いが)の分析書のコピーをくれました。ということで、上記は参考までに。

• 2014/07/11

  TAKE

  中宮温泉から近隣にある一里野温泉にやって来ました。岩間温泉や中宮温泉は立地的に冬季が通行困難なため、残念ながら休業してしまいます。しかしながら、一里野温泉は瀬女からR360でしっかりとした道が確保されており、スキー場もあるため、年間営業をしています。ここでも源泉掛流しを楽しむことが出来る処があります。それがこちらです。このホテルは昨秋に宿泊した秘湯の宿・山崎旅館さんの姉妹館です。宿泊時に貰ったタオルセットはこちらのホテル名で、案内パンフレットも見掛けました。そういえば岩間の登山道を整備していた業者さんのお名前も山崎さんでしたね。おそらく古くからこの地で山人と深く関わって来られた一族なのかと思いました。なお日帰り入浴は700円です。大浴場の他に別途貸切風呂もあるとか。 さてこちらのお湯はナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉、泉温93.8℃、源泉名は岩間温泉。岩間元湯から約10kmの引泉で、岩間元湯～山崎旅館さんと一里野温泉とは同一源泉です。従って以下詳細は省略します。こちらに掲示されていた分析書は結構古くて、昭和33年のものですね。更新が必要です。以前に一里野温泉センター天領で見たものが新しい様です。 使用状況は表示がありませんでしたが、H/Pにて確認すると基本的には源泉掛け流しとのこと。高温泉のため、熱交を使用して温度を下げているとか。 内湯は褐色系の割石を散りばめた雰囲気で浴槽は６畳サイズ。槽内は適温42℃付近。 露天は木造りの雰囲気で浴槽は２畳サイズ。こちらは41℃付近です。景観的には杉の木立を眺める感じ。 お湯の色は無色透明の微青掛り。ほぼ無臭に近い仄かな香りです。引湯距離10kmということもあり、お湯の鮮度と景観についてはやはり、岩間元湯～山崎旅館には及ばないかなあ。まあしかし、こちらでは年間通して源泉掛流しが楽しめるところがポイントです。また、お食事の辺りと貸切風呂が気になりますね。なお、こちらで宿泊すると、山崎旅館さんの浴場も利用可とのことです。