Beppu Onsen Oniishinoyu(別府温泉 鬼石の湯)

評論

• 2015/01/21

  TAKE

  こちらは鬼石坊主地獄にある綺麗な感じの日帰り施設です。鉄輪のお湯としてはお安く入れる良湯は他にもあるため、620円という料金設定は微妙な感じもしますが。こちらは浴場設備も整っているし、露天もあります。 なお、海地獄・山地獄もすぐ近くで、近隣にある神和苑さんにも立寄ろうかと思ったのですが、かなり大規模なリニューアル工事中で当分終わりそうにないですね。 さてこちらのお湯はナトリウム-塩化物泉、泉温88.6℃、源泉名は鬼石の湯。 主な成分はNa:1320.0mg、Ca:56.6mg、Li:8.2mg、Mg:7.4mg、NH4:3.2mg、Fe(Ⅱ):1.9mg、H:0.6mg/Cl:2200mg、硫酸:386.0mg、硫酸水素:8.2mg、Br:6.4mg、F:3.1mg、H2PO4:0.9mg、PO4:0.9mg/メタケイ:619.0mg、メタホウ:87.9mg。溶存物質:4895mg/kg、pH:3.2。 使用状況は加水:あり、加温:なし、循環ろ過:なし、消毒:なしの表示です。なお、熱交換器採用により、加水率は15%程度に抑えているとか。 鉄輪のお湯に共通し、やはりメタケイは豊富ですが、こちらではメタホウ・Li・Brといった辺りも目に付く感じです。 内湯は木造り湯屋に漆喰と御影を使った造りで雰囲気出しています。石造り・縁取り木の浴槽で7.5畳サイズ。湯色は透明感ある黄色。湯の香りは微金気。槽内は適温41～42℃の具合。季節限定の「ざぼん風呂」ということで、直径10cm以上あろうかという、ざぼんが沢山浮かんでいます。 露天は５畳サイズ。湯色はこちらも透明感ある黄色ですが、内湯よりもやや薄く見えます。槽内は適温41～42℃の具合。色付きは微量の金気によると思われますが。エージングの差なのだろうか？さぼんの有無による違いなのかも知れません。 また、階段を上に登って行くと展望風呂もあり。こちらは木造浴槽で５畳サイズ。展望風呂とはいうものの、近くの木立を眺める感じですね。

• 2014/07/19

  一人旅温泉巡り男

  【源泉温度】88.6℃ 【成分総計と泉質】4,896g ナトリウムー塩化物泉 【色】ほぼ透明 【におい】鉄噴気系 【味】微塩 【浴感】なめらか 【温泉利用状況】加水掛け流し 【感想】入り口までの通路からはモウモウと上がる蒸気が見えたり、危険地帯があるなどして面白い。施設は観光客を意識した温泉で、やはり内部は学生やファミリーが多かったです。浴室は内湯と露天×２がありまして、高温の塩化物泉が加水掛け流しで満たされています。槽内は鉄輪らしい噴気系の香ばしいにおいがあり、湯口はそれに加えて鉄臭も分かります。619mgという多量のメタケイ酸を含有しており、なめらかな浴感があります。味は微塩と鉄が混じったようなもので、加水されているので薄まりはありました。源泉は高温だが温度は適温になっており、なおかつ湯の個性もしっかりキャッチできるので嬉しい。観察すればするほど味が出てくるというか、惹きつけられるものがあり、えらくハマッてしまいました。浴後の肌もしっとりもちもちで、家の風呂との違いを確実に実感できることでしょう。 　　

• 2013/05/06

  organic

  鉄輪温泉街の近く、海地獄の隣にある日帰り温泉施設で、駐車場から結構離れた場所に建っていました。施設は比較的新しく、清掃も完璧で非常に清潔感が感じられました。入浴料金は600円で内湯には5カ所の洗い場と広い浴槽があり、広い露天スペースには7～8人が入浴可能な浴槽と、更に2階部分に展望風呂と呼ばれるもう一つの浴槽があります。この展望風呂からは地獄から吹き上げる真っ白な蒸気と森林の光景が広がりなかなか癒されました。泉質はナトリウム塩化物泉で無色透明、どの浴槽にも適温のお湯が掛け流されていました。体感的にもかなり酸性が高そうなすっきりとした感触で、いずれの浴槽にも同一の源泉が使われているものと思われますが、露天の2つの浴槽のお湯は弱硫黄臭と酸味を感じる香りが特徴的でしたが、内湯は強い金気臭を感じ対照的な印象でした。観光名所にある日帰り温泉としては極めて上質な温泉施設で、さすがは別府と思わせられました。