Oyado Terayu(お宿　てらゆ)

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• 2014/10/15

  TAKE

  こちらは今回、野沢でのお泊り処として使いました。民宿風で家族的な雰囲気のお宿です。熊の手洗湯のすぐ隣で、宿泊部屋からも湯を使う音が時々聞こえる近さです。宿名は熊の手洗湯の別称：寺湯に由来します。 野沢は13湯もある共同湯に恵まれており、内湯を持たないお宿も少なくないと思いますが。ここを選んだ理由は、熊の手洗源泉を唯一使っていることに興味ありました。おそらく、古くから関わって来た経緯があるのでしょう。泉源はお宿の向いにある薬師堂の辺りです。 さてこちらのお湯は単純硫黄泉、泉温41.1 ℃、微硫黄、無色透明で白い湯の花あり。源泉名は熊の手洗湯。 主な特徴を表す成分はNa:89.4mg、Ca:10.9mg、NH4:0.6mg、Al:0.3mg／硫酸:102.1mg、Cl:38.2mg、炭酸水素:40.7mg、CO3:14.2mg、HS:9.5mg／メタケイ:77.3mg／H2S:0.2mg。 使用状況は加水：なし、加温：夏季以外、循環：あり、消毒：ありの表示です。 お湯の特徴としてはあつ湯の多い野沢のお湯の中では、唯一ぬる湯となっているところでしょうか。この点で熊の手洗湯が支持を集めている様に思います。 野沢は滝の湯・真湯のある辺りが硫黄が強く、麻釜のある辺りが泉温が高い。以下順に下に来るに従い…という傾向がある様です。但し、泉源が直にあるか引泉かの関係もあり、施設の位置関係とも異なります。熊の手洗湯は他と比べて、泉源の標高が一番低い辺りでしょうか。総硫黄は9.4mgあり、泉温が低いため加水なしで入れるお湯です。 内湯のみ１畳強サイズでややぬる40℃といった感じ。利用形態としては循環併用掛流し。排湯は下からでした。湯量と泉温の関係上か、些か残念な使用状況ですが。まあしかしながら、こじんまりとしたお宿なので、気になる様な消毒臭は特にありません。 すぐお隣が熊の手洗湯ですし、深夜など使えない時間帯の補助的役割なのかも。お湯に関しては正直いうと、熊の手洗湯の方が良いです。 しかし実をいうと、純粋な熊の手洗源泉に入浴出来るのはこちらのみの様ですね。その点では特筆すべきなのかも。その理由は「熊の手洗湯」にて後述することにします。 食事は普通に民宿風・家庭料理的でしたがリーズナブル。私は食事はそこそこでも酒があれば、それなりに満足出来ます。周辺に優秀な共同湯に恵まれている辺りでは、湯巡りの拠点としては安宿でも充分悪くないですね。