-
湯村温泉街にある共同湯です。コインパーキングが隣接していまして、温泉の受付で処理すれば2時間無料になります。平日の朝一番からの日帰り入浴です。鳥取に行くついでに寄りました。利用料金は町外者400円になります。他に町内者と区内者の料金があります。区内が一番安くて70円だったかな。
以前の施設を解体して、新しくオープンしただけありまして、きれいな施設です。脱衣所ロッカーなんかはスーパー銭湯みたいな感じです。ドライヤーは100円で10分・・・。さすがに観光客から400円取ってそれはないんじゃないの?と思いました。
お湯は荒湯と薬師湯の混合泉を用いているとのことで、ナトリウム・炭酸水素塩 塩化物・硫酸塩泉とありましたが、かすかに硫黄臭がする以外の特徴は感じませんでした。内湯も露天も絶えず相当量のお湯が注がれていまして、特に露天風呂は浴槽が小さいこともありますので、かなり新鮮なお湯になっていると思います。それにしても、この感覚のなさ。単純泉でも力があれば分かるものですが、こちらのはいただけません。琴線に響いてこないというか、何というか。くだらない塩素臭がないのは有難いのですが、「本当にこれが温泉なの?」という感じです。源泉が熱いので加水しているのかもしれません。温泉分析書の別表がなかったので分かりません。
期待して行った割には色々とけちがついてしまいました。残念だった点としては、お湯に特徴を感じなかったこと。風情のない脱衣所。何だかなぁなドライヤー有料システム。それから脱衣所と内湯の間の風防室というのでしょうか、空気が直に行き来しないように双方から扉で仕切られたところにある狭い空間があるのですが、かび臭い臭いが立ちこめていたこと。かけ湯が空っぽだったこと。露天風呂から上を見れば蜘蛛の巣。そして脱衣所や浴室に温泉分析書がないこと。湯質をすぱっと確かめられないじゃないですか。分析書はエントランスの券売機の裏の方の壁に追いやられていました。それから別表が確認できずに、加水・循環などの情報が開示されていなかった点。遠山の金さんみたいな入れ墨さんが集団で入浴されていたこと。一応「入れ墨お断り」となっていましたが、あれは形だけですかね。小さな組まるごと入浴という感じでしたよ。
概して言いますと、「温泉街の顔」として湯村温泉を背負っている共同浴場なりの気概というか責任感が感じられなかったということです。施設が新しくても、仕事に対する熱意というか、心意気がなければ衰退してしまうのではと残念に思いました。立ち寄りだけでなく、多くの泊り客が滞在中に利用するはずのところですし、是非とも湯村温泉を盛り上げるべく頑張ってもらいたいですね。5人が参考にしています