-
菊池川面に建つ近代和風建築の雅と風格のある佇まい。玄関ロビー正面には坪庭が配され、薄紅色の絨毯が敷き詰められている。木をふんだんに使った贅沢な造りはハイクラスで和のムードが漂い見事である。
通された客室は上品かつ趣きのある12,5畳程の間取り。広く設けられた窓は開放感を与えてくれ、こちらも木をふんだんに使っており凝った造りである。また掛け軸や白い障子がいかにも落ち着いた雰囲気をかもしだしている感がする。
温泉はアルカリ単純泉。湯量豊富な無色透明な湯。菊池同様に柔らかく滑らかで肌触り良し快適そのもの。小ぶりな庭園に松など配している岩露天に檜と石造りの内湯も清潔感がある。また凝った造りの窓など開放感もある。のんびりと温泉情緒を満喫できた。
食事は元来老舗料亭としての風格が受け継がれており内容も素晴らしい。山と海の幸を主体に素材は吟味されている会席膳。質、量、味付けなども申し分なく、季節を映す料理は塗りや磁器、陶器などの器に映えて彩りよく「見た目美しく食して美味しく」といった内容であった。(馬刺しだが霜降りはもちろん高級で美味しく戴けたが、馬刺しの場合赤身でも十分だと思う)
一度訪れてみたかった山鹿温泉。この宿にして正解だった。そう安くはない宿泊料金であったが十分に満足。また伺いたい山鹿の老舗宿である。0人が参考にしています