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投稿日:2007年12月25日
十津川では随一の開放感でございます (癒しの郷 神湯荘(かみゆそう))
湯けむり天使さん [入浴日: - / - ]
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十津川温泉郷のうち、上湯温泉を源泉とする施設では「つるつる乃湯」という日帰り入浴施設がございますが、わたくしの嗜好に合いますのは、最果ての神湯荘なのでございます。まさに十津川最果ての地、山林・渓谷・清流・湯けむりの他は何もございません。
以前日帰りで「ランプの湯」に入浴した経験がございますが、現在は日帰り入浴客は河原露天風呂に限定されるようです。宿泊客専用の「水の神」「山の神」「ランプの宿」はそれぞれ情緒があってよろしゅうございますものの、開放感という面からは、河原の露天風呂が一押しであると申し上げざるを得ません。
入浴するには神湯荘の受付で料金を支払い、入浴券を持参のうえ河原の露天風呂のある場所まで戻るという手続きが必要で若干煩雑ではございます。露天風呂はほぼ河原と同じ高さに造られておりますので、洪水発生の折には浴槽が濁流にのまれる恐れなしとしません。浅めのかなり広い浴槽でここが男湯、女湯は二階の閉塞空間で、これでは女性が気の毒な状態、ゆえに事実上広い露天風呂は混浴状態で了承されており、勇気のある女人はどしどし入浴されればよろしゅうございます。道から見えるわけでもなし、混浴のハードルは低い浴槽かと存じます。
上湯温泉の源泉はかなりの高温泉であり、通常そのままでは入浴不可能ですが、この露天風呂は広いために入浴に適した湯温に人手を加えることなく自然に冷却されるという好都合、この絶妙な湯温で源泉100%の良泉を心ゆくまま堪能できるというまさに温泉好きには至福の状態を味わえます。頭を岩にもたれかけながら身を浸し、清流の向こう側に迫る山裾と立ち上る湯けむりを眺めますと、浮世の憂さも晴れようというものです。熱さを感じれば、あまり褒められた行為ではございませんが、すぐ側を流れる清流に身を浸すという野生的振る舞い若しくは狼藉も悪くはございません。ただ、冬場にこれを行いますと、清流の冷たさ半端ではなく、冷たいというより寧ろ痛いに近いものであることを経験から申し添えます。
下湯温泉より硫黄臭が強く、つるぬる感ある上湯温泉は、竜神温泉の浴感を圧倒的に上回ると申せましょう。
十津川温泉郷におきましては、開放感という観点からはこの河原露天を白眉といたします。わたくしなど十津川訪問の際には、必ず入浴するほどのお気に入り。本心を申し上げますならば、あまり世間に知れれたくないというのが本音でございまして、都会のスーパー銭湯で満足される方々は、どうかこんな辺鄙なところにまで流れていらっしゃらないようお願い申し上げたい所存でございます。スーパー銭湯の小奇麗な脱衣場などに慣れてしまいますと、この露天風呂にある脱衣場など別世界と思えるほどの放置状態でございますので、老婆心ながら申し添える次第でございます。0人が参考にしています
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