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投稿日:2023年3月22日
武雄温泉で貸切の半露天風呂なら柄崎亭へ… (武雄温泉 柄崎亭)
きくりんさん [入浴日: 2022年4月11日 / 2時間以内]
44.0点
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武雄温泉で貸切の半露天風呂なら柄崎亭へ
嬉野温泉と並び、佐賀県を代表する温泉として知られる武雄温泉。そのまさにシンボルと言うべき湯処で、国の重要文化財に指定される楼門と新館(現在は資料館)、3つの公衆浴場と3つの貸切風呂、素泊りの宿泊施設を備える総合温泉テーマパークでもあります。平日の午後、その中の1つである柄崎亭の「芭蕉の湯」を利用してみました。
隣接する駐車場もありますが、竜宮城をイメージさせる楼門をくぐって敷地内に入ると、奥の突き当りが見事な朱塗りの新館(夜はライトアップ)。いずれも、東京駅を手掛けた辰野金吾氏による設計なのだとか。
その左手に貸切風呂「柄崎亭」の建物があり、受付はこの窓口で。その昔、神功皇后が朝鮮出兵から帰る際に矛の柄で突いて温泉を出したという伝説から、武雄温泉が別名「柄崎(つかさき)温泉」と呼ばれていたことに由来するのでしょうか。
私が訪れた時は、入浴料が平日3000円(土日祝3400円)でしたが、観光協会のHPによると現在は平日3500円(土日祝3900円)に値上げ。電話予約等は出来ず、到着してから順番待ちになります。
受付窓口の横にある扉を開け、2017年に全面改修したという真新しい館内へ。通路を奥へと進んだ先に、3室の貸切半露天風呂「天平の湯」「桜華(はな)の湯」「芭蕉の湯」があり、この日は一番奥の「芭蕉の湯」へ。
それぞれ武雄市や武雄温泉にちなんだ名前で、こちらは武雄温泉の裏手にある桜山に松尾芭蕉の句碑があることから名付けられたとのこと。
籐籠が置かれた脱衣場(トイレ付)には、ドライヤーも完備。浴室に入ると、右側に1人分のシャワー付カランがあるかなり広い洗い場。アメニティは、一般的なものです。
左側に1.5人サイズの石造り内湯があり、無色透明のアルカリ性単純温泉(源泉名: 武雄温泉 第5号源泉と第6号源泉の混合泉)が満ちています。浴槽が小さいので、肩まで浸かるとザブーンと床いっぱいに湯が溢れます。第5号源泉44.2℃と第6号源泉50.2℃を、加水なし・加温ありで41℃位で供給。肌がスベスベする浴感です。循環・消毒ありですが、塩素臭は気になりません。湯口は槽内で、オーバーフローもあるので、循環・かけ流し併用でしょうか。
アコーディオンカーテンのような仕切りガラスをフルオープンにすると、半露天風呂になります。山の斜面と、石灯篭の景色。やがて日も暮れ、ライトアップされた緑を眺めつつ、まったりと湯浴みを楽しめました。
源泉かけ流しではないので、湯使いにこだわる方にはお勧めできませんが、貸切の露天風呂はここだけなので、露天風呂好きの方なら良いのではないかと思います。
〈武雄温泉 第5号源泉〉
主な成分: リチウムイオン0.2mg、ナトリウムイオン176.3mg、アンモニウムイオン0.2mg、マグネシウムイオン0.2mg、カルシウムイオン2.7mg、フッ素イオン4.4mg、塩素イオン70.2mg、硫酸イオン3.2mg、炭酸水素イオン329.8mg、炭酸イオン9.9mg、メタケイ酸49.1mg、メタホウ酸7.5mg、成分総計655.5mg
〈武雄温泉 第6号源泉〉
主な成分: リチウムイオン0.3mg、ナトリウムイオン215.3mg、アンモニウムイオン0.1mg、マグネシウムイオン0.2mg、カルシウムイオン2.8mg、フッ素イオン5.3mg、塩素イオン82.5mg、硫酸イオン1.0mg、炭酸水素イオン390.0mg、炭酸イオン14.7mg、メタケイ酸53.1mg、メタホウ酸9.7mg、成分総計776.8mg19人が参考にしています
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