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ここは、結構熱めに沸かされた茶褐色の湯船と、源泉をそのままためただけの透明な小さな湯船の2つの内湯があり、特にこの時期は
源泉に無理なくチャレンジできる季節なので、結構足しげく通ってしまうのです。
夏場だとおそらく20度弱くらいに感じられる冷泉は、足先を入れただけでギブアップしたくなるほどですが、
じっくりと体を慣らしながら10分くらいかけて肩まで浸かると、次第に体の周りにだけぬるいお湯の膜ができ、
それほど我慢しなくてものんびりとくつろげるようになってきます。
浸かるといっても最大で10分くらいが限度か、それ以上浸かっていると、がたがたと震えがきてしまうのでサッと上がってそのまま帰ります。
すると真夏の蒸し暑い陽気でも、2~3時間、汗ひとつかくことなく、快適に過ごせます。
なので、ここと、八ヶ岳の中腹にある、渋、御殿湯の冷泉(こちらは加熱すると白濁するお湯)は、私の暑さ対策に欠かすことのできないお湯なのです。どちらも武田信玄の隠し湯といわれているだけあって、霊験あらたかなのでしょう。効果抜群です。
ここのお湯の特徴は、薬湯といわれるほどの効能の良さでしょう。草津あたりのお湯はレモンに似たすっきりとした酸味の飲みやすい
口当たりで、以前から、お湯に天然蜂蜜を溶かして温泉レモネードと称して冬場に売れば純自然飲料としてヒットするんじゃないかと、冗談にしていましたが、毒沢鉱泉のお湯の口当たりは、すっきりとした酸味の後から、渋さ、エグ味が押し寄せ、いかにも薬湯といった感じです。
家人には、胃もたれに効くという評判で、ご近所の宿でペットボトル詰めになっている源泉をお土産に買ってこさせられることが多いです。
宿の方は車の酔い止めにいいらしく、車に乗るときは一杯飲んでいくそうです(笑)。
なお、こちらで使って茶色に染まったタオルは、白濁するような硫黄の温泉で使うとびっくりさせられてしまうのでご注意を。
私は、特に硫黄の成分の多い温泉でつかってしまったため、一瞬の化学変化に腰を抜かしそうになりました。11人が参考にしています