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2005/12/11入浴。
毒沢鉱泉と呼ばれる25℃未満の温泉を持つ旅館のお湯に、立ち寄り入浴しました。長野県の下諏訪町山中にある一軒宿の小さな温泉です。
6名が定員のメイン浴槽は深い色の赤湯で、鉱泉の鉄分が熱と反応して変色するらしく、手を垂直に浸けてみると指の根本あたりからは判別できなくなりますから、透明度は10㎝程度。風呂場から見える老杉を眺めつつ赤湯にとっぷりと浸かると豊かな入浴感を味わえます。
また、左隣には半畳ほどの源泉(冷泉)浴槽があります。こちらは透明ですが、湯を動かすと湯の花が吹雪のように鉱泉内を舞い踊ります。加温してありませんから、身を切るように冷たいですが我慢してしばらく浸かっていると、ジワジワと源泉の心地さが湧き上がってきます。飲泉も可(かなり酸っぱい味でした)。
泉質は鉄分を含んだアルミニウム硫酸塩冷鉱泉で、昭和12年には日本の自然鉱泉中の売薬許可第16569号(現在では自然湧出物の許可制度は廃止されている)を受けるなど、その効能が高く評価されています。
ここのお薦め入浴法は、メインの加温浴槽と冷たい源泉に交互に入る温冷浴。温度差によって自律神経を整えて、のぼせを防ぐ効果があるらしいです。実際にやってみますと、確かに体がシャキッっとしていつまでも入っていられます。
脱衣所の床は竹で組まれており足裏に優しい感触。洗面台が2つと無料のドライヤー1つ。浴槽はシャワー付きカランが4つ(シャンプー・液体石鹸あり)。
風呂場が小さかったり、専用の休憩所などがないのは一軒宿の旅館なので仕方ないのでしょうが、旅館のロビーで休憩するのは少し抵抗がありますので、できたら軽く腰掛けて休憩できるような施設が欲しい気がしました。この設備で700円という入浴料金は、やや高い気もしますが、入浴券が次回割引券となりますので2回目からは500円で入浴できます。
再三書きますが、定員は6名ですから、場合によっては順番待ちになりますので、朝一(外来入浴は午前10時~)の入浴をお薦めします。私の場合朝一から30分ほどは貸し切り状態でした。
透明な湯がほとんどの下諏訪温泉にしては珍しい赤湯ですので、街中での温泉巡りをした後に、アクセントとして利用してみるのもいいかもしれません。9人が参考にしています