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奥塩原のクセのある温泉をハシゴしたあと、口コミの評判がよかったので仕上げのお湯として立ち寄りました。
日が暮れてあたりは真っ暗。田んぼの中の一本道を心細い思いで進んで行くと少し坂になり施設が見えてきました。駐車場の車の台数が少なくちょっと心配。旅館風の玄関を入ると正面に受付。夕方4時からは600円ということで料金を払い、靴箱のカギとロッカーのカギを交換してお風呂へ。廊下も脱衣所もすごくきれいで清潔な施設です。
浴室に入るとアルカリ泉独特の生臭いような匂い。わりと広々とした浴室の割に照明が最小限で薄暗い。カランが変わっていてシャワーのみ。ちょっと使いづらい。内湯には大きめの浴槽がひとつだけ。でも湯口からは盛大にお湯が出ていて、それが思いっきりオーバーフロー。これはなかなか気持ちいい。お湯に触るとするするヌルヌルしていて、まるでヒアルロン酸の化粧水みたい。しかもぬるめの適温で、いつまでも浸かれます。
露天へのドアを開けるとすぐに岩風呂。広めで10人は楽に入れます。半分までは屋根あり、でも柵があって景観はなし。ここもオーバーフロー。岩風呂の内側にはぐるっと腰掛けられるように段があって入りやすく長湯しやすい造り。
カランに置いてある全身とろとろシャンプーはここの手作り。顔も髪もからだも洗えます。ねっとりした泡でお肌の弱い人にも大丈夫そうです。ここのシャワーからはあのヌルヌルの温泉が出ているので、顔を洗ったときのすべすべ感がたまりません。それにしてもこんなにいい温泉なのに人がいない。先客はひとりだけ。7時ごろになってぼちぼちと人が入ってきました。脱衣所の洗面にはこれもまた手作りの美肌水と乳液が。ミツロウと温泉水で作った乳液はすごくやわらかくていい感じ。
廊下に沿って細長い畳敷きの広間があって、突き当たりにはカラオケの舞台?逆側は食事の渡し口になっていて、食事は自販機で食券を購入。夜7時まで。ここのお湯はトロトロでものすごく癒されるのですが、長湯するとかえって体力を奪われるような気もします。湯上がりは畳に寝転び、しばらく休憩。帰りにフロントでここの奥さんから手作り乳液¥800とクリーム¥300を購入。どちらも防腐剤など一切入ってないので冷蔵保存です。
アトピー治療に通う人もいるとか。全身シャンプーも美肌水も、自然のものを活かした体にやさしいものが揃っていて、そういう気遣いがうれしい施設でした。16人が参考にしています