-
犬鳴山温泉の中では一番小規模ながら、湯元であるために一番の良泉が楽しめる温泉施設であり、人気も高い。
建物自体は古びたもので、施設重視の人は入るのに躊躇するかもしれない。敷地内に車を止められるスペースはあるものの急な坂があり、その上和歌山側から行く場合は方向転換せねばならず、とても入りにくい。今までの書き込みにもあったが、安全策で有料駐車場に止め、歩いて行く方が良い。
その有料駐車場の前にはおばあさんが座っている。今回私は3度目の訪問、400円を払ったが、初回時と2度目は最初おばあさんが言った金額よりも100円安くしてくれた。今回それはなかったが、前回・前々回のおばあさんの良心さもあって、それは気にしなかった。私が駐車場から出る時は、そこに止めてた別の人が善意でおばあさんにペットボトルのお茶を差し入れしていた。暑い中駐車場を管理しているおばあさんを気遣ってのことだろう。こういう人の親切な行いを見るのは久しい気がする。
さて、お湯の方だが、初回時はあまりのツルヌルさにすごく驚いたが、2回目以降は私がツルヌルなお湯に慣れたのか、ここのツルヌル度が弱くなったせいなのかは分かないが、初回時ほどのインパクトはなかった。2回目と今回とツルヌルさは感じるのだが、それよりもお湯の温度の高さの方が先にきて、ツルヌル度の感じ方が薄れたかもしれない。第一印象はツルヌルさよりも、少し熱いなと思ったぐらいだから。3回目の今日は夏の訪問だったというのもあるかもしれないが、少し残念である。
私の持っている温泉雑誌では、ここは掛け流しになっているが、今日たまたま常連の人が話を聞くことができて、それによるとここは源泉ではあるがお湯は循環させているとのこと。宿泊者が利用できる、湯元温泉荘にある岩風呂が掛け流しであるとのことらしい。少し残念な気がしたが、淡く白濁したいい湯であることには間違いない。
残念ついでにここは脱衣所の棚は扉のないただ置くだけのもので、貴重品はコインロッカーに置けるのだが、お金は戻ってこないから注意しないといけない。自動販売機のジュースは今回売り切れが多かった上に、種類が少ない。
ただ、良質な温泉とは別に評価できるのは釜飯だろうか。食べたい場合は入浴前に注文するとよい。肉類は入ってなかったが、おいしかった。温泉同様ここの名物であろう。今後も訪れる機会があれば、また注文するかもしれない。
若干のマイナス面があったので満点ではなく、4点にした。2人が参考にしています