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愛知県と岐阜県の県境付近に、珍しいと言いますか、良い温泉があるとの事、名古屋への所要を兼ねて、昨日行って参りました。
場所は、愛知県愛西市(あいさい)東名阪の弥富(やとみ)と蟹江(かにえ)の中間位でしょうか、静かな住宅街にひっそりとあります。ガレージは、店の前に2台、すこし東側にも、3台止めれるスペースがあります、施設的にもホント「旅行気分」で訪れる所ではないと感じられ、隣りの雑貨屋さん「吉野屋」さんのご主人の個人所有の温泉の様。HPで色々を下調べをしました所、豊富な湯量を生かして、ご近所や老人福祉施設への温泉の供給もやっておられる様です。料金は、ご主人が「お不動さん」を信心しておられるとの事で、ちょっとした教会をやっておられ、その会員になると、多少安くなりますが 一般は、「お賽銭」として「大人200円」です。一応「公衆浴場」としての許可も取っておられます。余談ですが、祀っておられる「お不動さん」は、奈良は吉野から、お見えになったとの事、屋号の「吉野屋」はそこから付けたそうです。
さて風呂場の方ですが、私の好み的に「良い温泉」があるのなら他は何も要らないタイプの「温泉好き」なのですが、諸々で何某の「温泉施設」等の「要らない物」を「すべて取り払ったらこんな感じです」みたいな「最低限の設備」しかありませんが、私的には、それで充分です、昨年一部改装されたとの事ですが、プラのトタンで覆われた、脱衣所と浴室、浴室には、カランなどは無く、簡単に身体を流す位はなんとかなりますが、後は、贅沢に源泉が掛け流されている、コンクリ打ちっぱなしの浴槽があるだけでございます。浴槽は3つに仕切られてあり、奥から手前に掛けて、温くなりますが、季節柄でしょうか、どの浴槽も40度前後の「適温」でございました、芳香については「源泉」掛け流しですので「要らない奴」の匂いはする訳もなく「硫化水素臭」でしょうか、やさしい良い香りが致します、浴感は「重曹」を少し含んでいるとの事で、弱いですが「つるぬる」して、大変気持ちの良い「極上温泉」かと感じました。
昼1時前の到着でしたが調度、前のお客さんと入れ違えて、小一時間ほど、ひとりでこの温泉を堪能しておりました、私の理想である「風呂場で聞こえるのは、湯船に注ぐ温泉が、湯面を打つ音だけ」の状態となり、とても贅沢に感じました。
しばらくすると、ぽつぽつとお客さんが入って来られ、4人も入れば一杯の風呂場ですので、玉突き式に次のお客さんと交代するのは、当たり前の事かと思い、一旦出て空くのを待って、もう少し居たかったのですが、生憎の寒空で、風邪を引いても面白くないので、上がりましたが、それなりに満足いたしました。
私見としてですが、こちらの温泉施設は「趣向性」がある意味、強烈に偏っているので、温泉場に「温泉」以外を楽しみにされている方や、お風呂屋に対する概念が「今日々のスー銭何某」とお考えの方々にとっては「逆にとんでもない所かと思え、冷やかしでも止めといた方がお互い不愉快にならない為」に良いのではと感じました。
とても饒舌な、ご主人とお話が出来るのが、ここのもうひとつの「名物」の様で、私も「京都ナンバー」なので「ガッツリ」捕まってしまい(笑)ここの温泉の自慢は「時々テレビで取り上げられる事」と知る人ぞ知る「郡司さん」が年に2回程、浸かりに来る事なのだそうです。結構、関西やら東京近辺らも、お客さんが来るそうです。帰りに、信心は無いのですが「お不動さん」にお参りし、お線香を上げさせて貰い、旅の道中の安全を祈願いたしました。
近所には、温泉場が何軒かあり、「みそぎの湯」で「プチみそぎ」を済ませて、岐阜に入った所の「海津(かいづ)温泉」に寄りましたが、お客さんが、えらいごった返していたので、入るのを止めました。近所の「道の駅立田ふれあいの郷」に寄って、この界隈は「れんこん」が名産らしく「れんこん入りみたらしだんご(1本70円)」があり、みたらしの「たれ」に刻んだ「れんこん」が入ってるのですが、美味しかったです。
この界隈は、初進出だったのですが、いきなりトップクラスの温泉に浸かってしまった気がしますが、また、湯めぐりに来たいと思いました。19人が参考にしています