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平成19年にリニュアルの噂を聞いていたので、少々不安ながら再訪してみた。リニュアルされたのはトイレだけで、朽ち果てる寸前の小屋のごとき建物や、祠のなかの怪しげなマネキンや宗教関連グッズ、超ウルトラ話好きのオーナーなど肝心なところは不変だった。怪湯が怪湯のまま保存されていることに妙に安堵した。
個性的な手書きの張り紙がやたら貼付してあるのは、大阪府の山空海温泉と双璧をなすが、雰囲気の怪しさは宗教がらみもあって、みそぎの湯が一枚上だ。別に怪しければよいというのでもないのだが・・・・
コンクリート打ちっ放しの三段式浴槽も変化なし。常に新鮮な源泉がホースを通じて注入されており、純粋に湯を堪能するには何の文句もない。湯が新鮮で優れものだから、怪しさも個性として昇華している。これがなんでもない循環の湯なら単なる噴飯ものの施設に過ぎないが、最も肝心なところでこのみそぎの湯は、温泉施設として合格点なのである。16人が参考にしています