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ここの最大の売りは、手を加えすぎない旅館内の雰囲気だと思いますね。
こういった旅館に泊まる客層は、旅情、雰囲気を重視することが多く、それだけに過剰なサービスはそれらを台無しにしてしまう事があります。
メインの露天風呂も広すぎず、狭すぎず 施設、サービス、スタッフの対応もくどすぎず、あっさりしすぎず。
全体的にさりげなく、変なこだわりがないので安心して宿泊出来ますね。
特にここの温泉はうまく作られていて、少なくとも男湯では寝転がることも出来、ゆったり楽しめます。
ただ、どうも福地温泉の旅館地帯全般に言えることだと思われるが、温泉に甘えすぎの感があるのは事実。
ネットで調べたり、他の旅館での経験から鑑みると
客に対する誠意が欠けている部分が見えます。
・食事に使う囲炉裏はガスコンロ(コンロの上に申し訳程度に炭を置いてはいるが)を使用しており、単純に作り置きしたものを暖めていることが多い。
この良し悪しを議論することはしないが、雰囲気も味付けであることを考えると、料理の味を褒めることは出来ても食事の「時間」を褒めることはとても出来ない。
これはサービス云々に当たらず、単純に手間隙の問題と言える。
手間を惜しんで手軽さを選ぶのは、宿の質を確実に下げる。
(繰り返し言いますが、これは福地温泉宿全般に言えることで「故郷」だけではありません)
・福地は周囲に殆ど何もない寂れた温泉地ですが、旅館以外の風景を良くしようという心掛けがまるで感じられない。(ガラスが割れていたり、ふすまが破れている建造物がそこかしこにあり、見た目もかなり汚い。)
そのあたりは非常に残念に感じます。
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