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清流蒲田川沿いの混浴の公共露天風呂。新穂高温泉を象徴する入浴施設かもしれない。湯温が下がるため冬季は入浴不可となる。
公共の駐車場に車を停め、橋を渡ってアクセスすることになるが、下を見ると露天風呂が丸見え状態、階段を下ると大きな露天風呂が出現し、男女別の脱衣場もきちんと作られている。
露天風呂は巨岩で造られ、かなり広く開放的。この露天風呂の唯一の美点が開放的ということ。露天風呂から蒲田川の清流を見渡しながらの入浴となる。ただし槍ヶ岳等のアルプスの山々は巨岩が邪魔をして見えず、橋の上からでないと眺めることはできない。
泉質は期待しない方がよい。単純温泉で特別な個性はない。勿論かけ流しで混じり気なしの純粋の温泉ではあるのだが、例えば同じ新穂高の温泉で近隣の「深山荘」の露天風呂などはこことロケがよく似ているにもかかわらず、個性ある硫黄泉で、浴槽に無数に舞う湯の花がまた結構なものである一方、こちらはあまりにも個性が薄いのである。贅沢な希望かもしれないけれど。
湯はぬるく、長湯が可能。ただ気をつけたいのは浴槽に直接注がれる源泉、浴槽のぬる湯とはえらい違いですこぶる熱いので注意を要する。
私の利用時には男性の先客が三人ほどおられたのみだったが、夏休みの昼間などの繁忙期には水着を着た子供のプール状態と化すとの情報もあり、そうなれば落ち着かない入浴施設となってしまう。残念ながら、開放感以外見るべきものがないというのが実感だ。3人が参考にしています