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アクセスは那須湯本から有料道路ボルケーノを案内板に従い15分も進むと町営の駐車場(無料)に到着します。車はここまでで、あとは散策路のような山道を10分ほど歩かなければなりませんが、この10分が浮世と北温泉との繋がりを最低限度に遮断する役目を果たしているように思います。ここを通れば、あとは風呂に浸かるだけの世界です。山道の入り口には案内板と宿直通の木製電話ボックスがあり、電話を掛け立ち寄りのお願いすると「お待ちしています」とのこと。途中、険しい断崖や深い谷の絶景を楽しみながら歩いていくと、山間中に小さな集落を思わせる北温泉旅館が見えてきます。思わず「あれか~~」と感嘆。その景色だけでとても絵になる佇まいです。
北温泉の建物棟は、安政、明治、昭和の3棟からなり、ここだけでしか味わえない不思議な調和を保っています。玄関に入ると土間炭火が焚かれた火鉢が置かれ、自在鍵にかけられた鉄瓶が湯気を吐き出していました。館内は古い日本家屋特有の薄暗さで、漆黒の柱、黒光りした床板など、時代の深さを感じさせます。時代劇のような帳場や古民家そのままの休憩室には、無線LANを備えたPCも設置され、時代の融合を感じさせます。また館内の至る所に古民具や古農具なども飾られ、ちょっとした民族資料館のような様相。多少迷路めいた館内を探検しながら楽しむのもお勧めです。
日帰りで入浴するには、帳場の手前に設置された券売機で入浴券を購入する仕組み。肝心のお風呂は、天狗の湯(打たせ湯、ぬる湯も隣に併設、全て混浴)、芽の湯(女性専用)、河原の湯(露天、男女各1)、相の湯(男女各1)、泳ぎ湯(水着、タオル巻きも可)の全7種類9浴槽の構成で、全て入るとちょっとした温泉街を巡った気分になり、入り応えも充分。結構体力も消耗するので、ゆっくりと休み休み制覇していくといいでしょう。源泉は3つあるようですが、どれも癖のない単純泉で柔らかなものです。ただ浴槽ごとの湯使いが異なるため、それぞれの個性が出ており、とても楽しめました。とにかく那須七湯のなかでもかなり個性的な施設であるのは間違いありません。0人が参考にしています