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年に数回黒川に行っています。
ただ 今回は 急に行くことになった旅行だったので 常宿にしている宿が 今回1泊しか取れず 以前から泊まってみたかった「野の花」さんにお世話になることにしました。
少し早めについてしまった私たちを フロントの若い女性は快く受けて入れてくれ お部屋はまだ用意が出来ていないがお風呂なら、ということで 露天風呂を勧めてもらいました。 土曜日の2時過ぎと言うのに先客はなく 私も主人も貸切状態で 雰囲気の素晴らしい露天風呂を楽しませてもらいました。木々の手入れもきちんとされていて お宿の雰囲気が心を和ませてくれます。
お部屋は今回 主人が骨折したばかりだったので バリアフリー対応の「蘇芳」のお部屋にしました。 二人で使うには十分すぎる広さです。 センスのいい調度品が置かれ 作務衣と浴衣2枚ずつや 布製のお風呂セットなど 細やかな心遣いが感じられます。
お部屋のお風呂は 内湯と露天の二つ。 内湯については雰囲気を楽しめるようなものではありませんが 家から持って行った高めのお風呂イスを使い(バリアフリーとは言え お宿のイスは足の悪い人が使えるものではありません) ここでゆっくり体も洗えたので とても助かりました。 露天は 写真で見ていた印象よりは 若干小ぶりでしたが これまた緑が多く落ち着いた雰囲気です。
と、最初は渋い大人の宿の雰囲気に浸って喜んでいたのですが 途中から だんだん木漏れ日差し込むというには あまりに薄暗い感じに気持ちが華やがなくなってきました。
木々の緑こそ充分すぎるほどありますが 部屋からもお風呂からも 空が見えません。風を感じません。
お食事は 九州の田舎とは思えない 洗練されたお料理が次々運ばれます。ただ、食事係さんは お料理の説明を簡単にされるだけで退室、ちょっとお話してみるというような気さくな感じではありませんでした。 何も大騒ぎするつもりはありませんが 楽しい会話の一つや二つあってもいいのでは?と思います。
こちらのお宿は ただただ 二人で静かに楽しむお宿なのでしょうか? 私たちには 何か ほっとする 心安らぐものに欠けていたように感じます。
あと個人的なことですが 結婚25周年の銀婚式の記念旅行だということを事前に伝えていたにも関わらず 誰からも「おめでとう」の言葉がなかったのも残念でした。
露天風呂のぎんねずの湯やお庭の緑は先述のとおり 美しく、素晴らしい雰囲気なので 11月の紅葉の頃は見事だと思います。 11月また黒川に行く予定なので 湯めぐりでは また再訪してみようと思います。1人が参考にしています