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耶馬溪を抜け、わいたの温泉郷に入る手前で立寄ってみた。町田川沿いの国道を登っていくと少々くたびれた蛍川荘が見えた。川岸に位置していたが7月の豪雨は大丈夫だったのだろうか?
宿の左手奥が風呂場となっており、薄暗い内部を進むと左側のガラス越しに3つの浴槽で構成された浴室が見えた。一番奥の浴槽から二つ目、三つ目へと傾斜を利用して湯が流れ込むため、三つ目の手前の浴槽が一番温く、夏にはこれぐらいの湯温が心地良い。湯床には丸石が敷き詰められており、文字通り川底のようだ。三つ目の浴槽で長湯をしていたところ、底から湧出している箇所があった。
湯は無色透明だが、外からの光に対して艶のある反射を見せているように思えた。中性の単純泉に近い塩化物泉のため、色、味、においにこれといった特徴はないが、夏の疲れたからだにはやさしく感じるお湯だった。8人が参考にしています