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@nifty温泉編集部が、温泉ソムリエ家元にインタビュー
お答えいただいたのは、
温泉ソムリエ家元 遠間 和宏さん(写真)
温泉ソムリエってどんな資格なの?
- 編集部
(以下 略) - まずは温泉ソムリエを作ったきっかけを教えていただけますか?
- 遠間さん
- 温泉ソムリエは平成14年に新潟県赤倉温泉で誕生しました。
当初は赤倉温泉にお越しのお客様に正しい温泉の知識と正しい入浴法をお知らせすることを目的につくりました。その後、赤倉温泉以外にも「温泉ソムリエになりたい」という方が増えたので、温泉の魅力と正しい入浴法を広めるために、平成17年に赤倉温泉以外の方にも資格がとれるようにしました。
- どういう方が資格を取得していますか?
- 遠間さん
- 8割くらいの方が温泉をより楽しみたいという「温泉ファン」ですが、残りの2割くらいが温泉関係者、温浴施設従事者、ライターさんなど温泉の知識や入浴法を仕事に生かしたいという方です。
- 意外と女性資格者が多いんですね。
- 遠間さん
- 確かに女性が多いです。
ただ、厳密な比率ではまだ男性の方が多いです。 昔は温泉地というと男が集う歓楽地のイメージがありましが、今は女性が癒しを求めて温泉旅行をします。それに伴って温泉ソムリエになりたいという女性が増えていますね。
- 温泉好きな方でも、温泉の知識で誤解している事が多いと伺いましたが、具体的には?
- 遠間さん
- 色々ありますが、一番は温泉の本領を発揮するには、本来2、3週間の湯治が必要だということです。
週末を利用したような温泉旅行は温泉そのものの効果よりも、自然豊かな温泉地に行くことそのものによる「転地効果」の影響の方が大きく、これにより元気になるんです。
でも、がっかりしないでくださいね。
週に1回温泉に入ることを3-6ヵ月続けても2、3週間の湯治と同じような効果があります。 必ずしも「温泉旅行」でなくとも、近くの日帰り温泉施設でもいいですから、定期的に自宅のお風呂より大きな湯船で温泉を味わっていただけば効果はありますよ。
温泉ソムリエとして、知っておくといい温泉入浴法(温泉の楽しみ方)
- 弊社のサイトをご覧になっている方は、一言でいうと温泉好きな人ですが、温泉の楽しみ方を教えていただけますか?
- 遠間さん
- これはたくんさんあります!
すべてを知るためには温泉ソムリエになっていただくのが一番なのですが(笑)、今回はポイントを一つに絞ってお知らせしましょう。
温泉からあがる時、シャワー等で温泉を洗い流したりしていませんか?
温泉は入浴後も肌から3時間ほど体に浸透するんです。ですから、温泉通は浴槽から出てそのまま体をタオルで拭いてあがりますね。
- 体に浸透した温泉効果を洗い流さないということですね。
- 遠間さん
- でも、これは「ちょっと待った!」です。
温泉を洗い流さないというのは正しいのですが、やはり多くの方と一緒に入る温泉ですから、汚れも気になりますね。
- 確かに…。
- 遠間さん
- そこで、「温泉ソムリエ流あがり湯」をします。
浴槽に浸かる時点で、お湯が出ている湯口から桶で温泉を汲んでおきます。そして、タオルもその中に浸けておきましよう。
その温泉をお風呂から出る際に体にかけるのです。
まだ誰の体にも触れていない一番新鮮な温泉を体にまとうことができます。バスタオルは使わずに、その桶に入れておいたタオルで体を拭けば、温泉を拭きとり過ぎることはありません。
これで、入浴後も温泉効果が持続します。
温泉ソムリエ協会の活動
- 今後の温泉ソムリエ協会としての活動予定をお聞かせください。
- 遠間さん
- 温泉を通して「美と健康」を広めていくのが僕のライフワークだと思っています。
今後も温泉入浴と組み合わせた美容法、ダイエット法はじめ色々な美と健康法を提供していきたいです。
- 温泉に入った上に美容とダイエット。一挙両得ですね。
最後にこれからの@nifty温泉に期待することは?
- 遠間さん
- 温泉ソムリエになれば温泉の楽しみは10倍になると自負しています。
@nifty温泉という最大級の口コミサイトの中で温泉ソムリエを通して「良き温泉仲間の輪」が広がっていけば、温泉ソムリエ家元としてこれほどうれしいことはありません。
@nifty温泉のこれからの発展を応援していきます。
さあ!皆様も温泉ソムリエになりませんか!
- 今日はどうもありがとうございました。